2017 Fiscal Year Annual Research Report
Treatment-associated symptoms and coping of postoperative patients with lung cancer in Japan: Development of a model of factors influencing hope
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25862146
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
板東 孝枝 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 助教 (00437633)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺がん患者 / 希望 / 手術治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
初期治療として手術療法を受ける肺がん患者の希望を支える看護支援モデルの開発を目的として,術後肺がん患者の治療に伴う症状,対処,支援を主要変数としたHopeへの影響要因モデルを作成し,Hopeを従属変数とした重回帰分析を行い,モデルの適合度を共分散構造分析で算出した. 肺がん手術療法後患者82名(66.0±8.0歳)のHopeは,「呼吸困難」,「口舌の荒れた感じ」,「胸部の痛み」の3症状と「医療者の症状管理に対する満足度」,「医療者から与えられる情報に対する満足度」,「治療・療養過程における看護師への信頼」の3支援,「課題優先対処」と「気晴らし」の2つの対処で設定したモデルで55%が説明できた.また,「医療者の症状管理に対する満足度」,「医療者から与えられる情報に対する満足度」,「治療・療養過程における看護師への信頼」の支援から,「Hope」に対する直接的な影響はみられないが,「支援」は,「治療に伴う症状」に負の影響を与えており,「治療に伴う症状」の改善により,「Hope」は上がった.また「課題優先対処」と「気晴らし」の「対処」は,「Hope」に正の影響を与えた(B=0.57,P=0.005).「Hope」に対しては,対処(推定値=0.570)が,「治療に伴う症状」(推定値=-0.356)よりも大きな影響を与えていた.本研究の知見として,肺がん手術療法後患者のHopeへの影響要因が明らかになったことは,具体的なケアの手がかりが得られ,生命の質はもとより,生命の量にも影響する重要な援助の視点が得られた.これは生存率や治癒率を超えた視点から,がん体験者としてより豊かにその人の人生を生きるための具体的なケアの手がかりが得られたといえる.
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Research Products
(2 results)