2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Intervention Programs for the Early Identification and Treatment of Secondary Lymphedema Following Gynecologic Cancer Surgery
Project/Area Number |
25862172
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Research Institution | Kyoto College of Nursing |
Principal Investigator |
中森 美季 京都看護大学, 看護学部, 講師 (30516951)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 続発性リンパ浮腫 / 婦人科がん / リンパ浮腫ケア / 患者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、婦人科がん術後続発性リンパ浮腫の初期徴候の早期発見と初期徴候への早期対処を促進する介入方法の開発することである。平成28年度は、研究者のこれまでの研究成果とリンパ浮腫の初期徴候や対処に関する文献・書籍を基に、初期徴候の早期発見と早期対処につながる内容に特化した教育方法案、パンフレットの試案を作成した。教育目標は、リンパ浮腫の発症のリスクがあることを自覚してもらい、リンパ浮腫お早期発見・早期対処に関する知識を身につけ、意図的言行動できるようになることとした。なお、意図的な行動については、リンパ浮腫が発症しやすい箇所について意識する、起こりやすい行動をとった後に触るなどとした。作成した教育方法案について、婦人科がん術後患者2名に実施し、実行可能性について調査した。その結果、初回のパンフレットを用いた指導後には、どちらの対象からも「毎日できなくても気づいたときにしたらいいんですね」や「(計測などは)あれっと思った時でいいんですよね」と教育目標にある意図的な行動の必要性に理解を示す言動を認めた。また、「体重は測りやすいので」と下肢の計測など手間のかかる内容には取り組めなくても、生活の中に取り入れやすい早期発見につながる行動を意図的にするようになっていた。しかしながら、化学療法の副作用やそれ以外の身体症状が強いとリンパ浮腫を意識しなくなっていた。どちらの対象も2回目の介入前にパンフレットの見直しなど介入予定が、リンパ浮腫を意識しなおすきっかけとなっていた。以上のことから、日常生活や継続される治療などリンパ浮腫以外の事柄への関心が高いものの、介入により初期徴候の早期発見と早期対処の必要性を意識してもらえる可能性が示唆された。今後は、これらの結果をもとに開発した介入を実施し、さらに効果の検証する予定である。
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