2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effective worksite support for "reality shock" as experienced by new midwives: With focus on the one-year time point after start of professional work
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25862204
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
百成 香帆 杏林大学, 保健学部, 助教 (50636553)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 新人助産師 / リアリティショック |
Outline of Annual Research Achievements |
新人が就職時に経験するリアリティショックは、新人看護職員の早期離職の誘因の1つとして危惧され、職場内では、様々なサポート体制が組まれている。しかし、職場内でうけるサポート内容の具体的効果の検証は、十分に行われているとは言いきれない。 研究は、新人助産師が職場内で受けるサポート内容が、リアリティショックに及ぼす効果を検証することを目的とする。 就職後1年を終えた、2年目助産師161名を対象に研究を実施したところ、82名(50.9%)の回答が得られた。そのうち、欠損があったデータを除外し、最終的に73名(45.34%)のデータで分析を行った。 その結果、新人助産師は、就職後1年後、リアリティショックから回復している傾向にあった。サポート源としては、プリセプターのほかに、同期、職場の先輩などであった。新人助産師に効果的な職場内サポート内容では、同期からの評価的サポートが新人助産師の自律性を有意に高めていたが、その他の内容においては、有意差が認められなかった。さらに、就職後1年に着目すると、助産師がリアリティショックから回復し、自律した助産師として成長していくためには、分娩介助などの助産師としての経験が必要であると示唆された。さらに、分娩介助件数28例は、就職後1年で到達する1つの目安になることが明らかになった。 今後、新人助産師の成長の詳細を検討していくため、新人助産師の成長のプロセスを明らかにするための質的研究を行うことが必要であると考える。
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