2013 Fiscal Year Research-status Report
ツインリサーチに参加する双生児およびその家族のゲノムリテラシー
Project/Area Number |
25862257
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
林 知里 大阪市立大学, 看護学研究科, 准教授 (50454666)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | ゲノムリテラシー / ヘルスリテラシー / 双生児 |
Research Abstract |
本研究の目的は、遺伝子(ゲノム)情報を活用する能力(ゲノムリテラシー)とよりよい医療保健行動をとる能力(ヘルスリテラシー)がどのように関係しているのか、また、疾病予防や健康増進にどのように関係するのかについて明らかにすることである。 ゲノムリテラシーとは、「ゲノムに関する情報を正しく理解し活用する能力」を言い、ヘルスリテラシーとは、「健康を維持・促進するために情報にアクセスし、理解し、活用する個人の能力を決定する個人の認知的社会的スキル」のことをいう1)。 ゲノムリテラシーがヘルスリテラシーとどのように関連するか、また、疾病予防や健康増進といったヘルスアウトカムとどのように関係するのかについての調査はほとんどない。平成25年度は、グラウンデット・セオリー・アプローチを用いた仮説の生成を目的とし、理論的サンプリングを用いたオープンなサンプリングと分析により、ゲノムリテラシーがヘルスリテラシーとどのように関連するか、また、疾病予防や健康増進といったアウトカムとどのように関係するのかについて、双生児とその家族5名にオープンクエスチョンを用いたインタビュー調査を実施し、データを得た。 1)山崎喜比古,第2章B「健康への力」に関する理論,地域看護技術,p60-61,医学書院,東京,2010
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学内の倫理審査の承認を得て、インタビュー調査を開始した。インタビュー開始の時期が予定よりやや遅れたが、データは順調に集まっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査によるデータの収集と分析を平行して進め、双生児とその家族の「ゲノムリテラシー」および「ヘルスリテラシー」を高める媒体や方策の検討を行う予定である。また、それらの媒体を用いた介入による効果を検討できるよう準備を進めていく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会参加旅費について、近隣での開催であったため予定額に満たなかったことや代表者の移動により、研究補助者の雇用、研究の開始時期に変更があった。 平成25年度で使用しなかった予算については、平成26年度分と合わせて使用する予定である。
|
Research Products
(3 results)