2014 Fiscal Year Research-status Report
幼児の問題行動が減少することを目指した地域における子育てプログラムの効果の検証
Project/Area Number |
25862259
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 一絵 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30432909)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 幼児の問題行動 / 子育てプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
幼児の行動に関して、心配や改善したいと感じている療育教室に参加している母親を対象に、行政において働いている保健師・保育士とともに多職種で協働し子育てプログラムを検討・実施した。 そのプロセスにおいて、スタッフが「親子のきずなを深める」という目的や、「子育てや子どもとのやりとりを楽しむ」などの目標を検討・共有し、母親が楽しんでプログラムに参加できることに重点をおいた。 幼児の問題行動の軽減に効果的であるとエビデンスのあるPCIT(Parent Child interaction Therapy)の中心的概念を心理教育するアメリカで開発されたCARE(Child Adult Relationship Enhancement:3.5時間)を、母親が適切な養育スキルを獲得するため、事業の開催時期・回数・時間・具体向けにアレンジして、3日間のプログラム内容を決定した。特に、スキルの獲得を確実にするため、母親が養育スキルを実践した後の幼児の様子(態度・反応)を確認することで効果を実感してもらえるように配慮した。その後にフォローアップの必要性を検討し、4日目にCAREについて自由に話ができる時間を設け、内容を共有するとともに、プログラムの構造やプロセスについて、検討・評価した。 複数回にわたり具体的な内容や改善点など検討を重ね、評価に関しては幼児の問題行動(SDQ)と母親の育児ストレス(PSI-SF)の両面から行い、個別に必要なかかわりについて検討・実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
子育てプログラムの検討にとどまり、プログラムの評価まで到達できなかった。研究実施施設と研究の具体的な実施に関する検討が遅れたためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究実施施設の担当者と研究計画に関する具体的な打ち合わせを行い、プログラム評価を実施していく。
|
Causes of Carryover |
プログラムの評価に関する研究が実施できなかったため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
プログラム評価における物品購入
|
Research Products
(2 results)