2015 Fiscal Year Research-status Report
幼児の問題行動が減少することを目指した地域における子育てプログラムの効果の検証
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25862259
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 一絵 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30432909)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 幼児の問題行動 / 育児ストレス / 子育てプログラム / CARE / 介入研究 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
子どもと大人の絆を深める子育てプログラム“Child-Adult Relationship Enhancement (CARE)”の効果について検討するため、対象者にCAREプログラムを介入する実験研究の研究計画書を、研究実施施設である大野城市子ども健康課の研究協力者と実施の詳細について協議しながら作成した。また、研究代表者が所属している大学の倫理審査委員会に提出し、承認を得た後、本研究を開始した。 幼児(2 歳から6歳まで)の問題行動を減少することを希望し、CAREプログラムの参加が初めての健康な子育て中の母親を対象に、研究参加者を募集した。26名の母親から参加を申し込みがあった。申し込みのあった母親に研究説明会を開催し、研究協力に同意の得られた26名すべての参加者に幼児の行動や育児ストレスなどの事前調査を実施した。その結果により、無作為にプログラム参加群13名、Waiting list群13名に分けた。 プログラム参加群にCAREプログラムを実施し、4週間後に幼児の行動や育児ストレスを含むプログラム後の調査を実施した。プログラム参加群の介入後の調査終了後、Waiting list群13名にもCAREプログラムを実施した。その後、フォローアップを両群に実施し、4週間後にフローアップ後の調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画より、研究計画書の作成と倫理審査、研究参加者の募集に時間を要したため、研究開始が遅れた。そのため、目標としている対象者数100名に対し、1/4の程度の26名にCAREプログラムの実施が終了したところである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに研究参加希望者を募集するため、効果的な募集方法を検討し、介入研究を継続する予定である。また、今年度の研究結果をまとめ、学会発表・論文作成をしていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画書の作成と倫理審査が遅れたため、研究開始が遅くなった。そのため、研究成果報告(海外における学会発表)が未実施である。また、研究対象者100名を予定しているものの、1/4にあたる26名への実施が終了したところであり、プログラム実施に係る費用が未使用のため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究報告のための旅費は次年度のInternational Collaboration for Community Health Nursing Researchでイギリスにおいて報告する予定である。また、プログラム実施に係る費用は次年度に使用することとする。
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