2014 Fiscal Year Research-status Report
東日本大震災による避難児童への学校における支援と支援者の体験の意味づけの研究
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25870697
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
都丸 けい子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 講師 (40463822)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メンタルヘルス / レジリエンス / 東日本大震災 / 避難児童 / 体験の意味づけ |
Outline of Annual Research Achievements |
まず,研究1の「避難児童のメンタルヘルスの状態の検討」および研究2の「避難児童のレジリエンスの検討」に関しては,平成23年から26年にかけて実施した個別面接データの検討を行った。具体的には,9月に研究協力者と会議を設け,児童の特徴や家族および学校での教職員の関わりを含めた背景について話し合った。児童の変化については,研究協力者とともに今後冊子としてまとめる予定である。 次に,研究3の「避難児童への支援活動の検討」および研究4の「支援活動の体験の意味づけ」に関しては,子どもたちが避難してきた町から調査対象とした小学校に派遣された教員との面接を今後計画しており,すでに調査を依頼し,承諾を得ている段階である。 最後に,平成25年度実施した面接調査より得られたデータの分析および関連する書籍および映像資料の検討に関しても引き続き行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成26年度は8月まで育児休暇を取得していたため,研究活動を行っていない。また,平成26年11月より,妊娠に伴う体調不良のため研究への取り組みに支障をきたし,研究活動が制限された。以上の理由により,当初計画していた通りに研究を進めることができず,本研究の達成度は「(4)遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策については,第1に現在手元にあるデータの分析を継続して進め,研究協力者とともに内容の検討を進める。子どもたちへの面接データはほぼ内容の検討を終えており,今後は子どもたちに対して直接的・間接的な支援を行った教員および行政担当者への面接データの分析を進める予定である。第2に,今後面接調査を予定している教員より調査の承諾を得たため,次年度に向けて具体的な日程の調整を行いたい。
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Causes of Carryover |
平成26年度は4~8月まで育児休暇を取得していたため,研究活動を行っていない。また,平成26年11月以降,妊娠に伴う体調不良のために研究活動に支障をきたし,当初の計画通りに研究を進めることができなかった。以上の理由により,今年度の活動はすでに得られたデータの分析および先行研究の研究の検討に偏り,経費の使用も制限された研究活動に見合う金額となった。また,上記の理由と関連し,研究協力者との会議も,主にインターネット回線を通して行ったため,会議に係る旅費等の発生も生じなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後,研究協力者とともに,東北地方に居住する教員への面接調査を予定している。また,まとめた研究結果を学会等に発表することを予定している。これらを,残りの期限内に行う予定であるため,当初の計画に近い経費を使用することが想定される。
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