2015 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of fat accumulation by extract from unutilized persimmon peel and application of it to foods
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25871084
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Research Institution | Toyo Institute of Food Technology |
Principal Investigator |
井土 良一 公益財団法人東洋食品研究所, その他部局等, 研究員 (20442585)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 柿果皮 / ポモル酸 / 五環性トリテルペン / 水酸化ナトリウム |
Outline of Annual Research Achievements |
柿果実は機能性成分が豊富に含まれ、健康維持効果が期待できるが、摂取による効能はあまり解明されていない。また、果皮は、干し柿加工時に大量に廃棄されているが、体によいとされる成分(カロテノイドやポリフェノールなど)が果肉以上に豊富に含まれており、機能性食品素材としての利用が期待できる。これまでに、柿果皮に含まれるトリテルペノイドの一種、ポモル酸には3T3-L1由来脂肪細胞に対して脂肪蓄積抑制効果があることを示している。 ポモル酸の脂肪蓄積抑制の作用機構を推定するために網羅的遺伝子発現解析を行い、脂質代謝や脂肪細胞への分化に関与する因子への間接的な作用により、3T3-L1脂肪細胞に対して脂肪蓄積を抑制すると推定した。次に、ポモル酸を0.01%添加した飼料(高脂肪、高コレステロール、高フルクトース)を健康なラットに10週間自由摂取させて影響を調べた。結果、体重に影響はなかったが、ポモル酸投与群で肝機能マーカーの一つである血清ALT値と脂肪酸分解の副産物である血清総ケトン体値が低下傾向を示し、肝機能の保護と脂肪酸代謝を亢進させる可能性が示された。 食品利用できる柿果皮由来のトリテルペノイド含有抽出物を製造するために、溶媒として水とエタノールだけを用いた抽出方法を検討した。トリテルペノイド抽出不可能なエタノール濃度(30%以下)でも、水酸化ナトリウム濃度を0.2%以上とすれば抽出可能となり、0.5%以上で抽出効率が最大となった。さらに、抽出液中へのカロテノイド混入防止には30~50%エタノールが最適であった。無水エタノール抽出ではトリテルペノイド純度は2%未満であったが、本方法を用いて抽出し、抽出液を中和することでトリテルペノイド純度50%以上の沈殿物を容易に得ることが可能となった。
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Research Products
(5 results)