2013 Fiscal Year Annual Research Report
服薬管理支援システムのための未来状態推定法に関する研究
Project/Area Number |
25880010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
鈴木 拓央 横浜国立大学, 工学研究院, 研究教員 (80709303)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 状態推定 / 異常検知 / 行動認識 / パターン認識 / 服薬管理 / 服薬指導 / 遠隔見守り / チーム医療支援 |
Research Abstract |
本年度は、申請書に記載したとおり、実証実験に向けて、加速度センサーやGPSセンサーのデータを計測するためのスマートフォンアプリケーションを開発した。このアプリケーションは、スマートフォン上のディスプレイを用いてデータを確認できるようになっているため、予備実験を効率的に実施することができる。来年度は、このアプリケーションを元に、服薬者の未来状態を推定するアプリケーションを開発する。未来状態推定法については、まず、簡略化ファジィ推論に基づいた従来手法を、スマートフォンに適した手法へ改良した。次に、ベイジアンネットワークに基づいた新たな手法を実装し、2種類の結果を比較できるようにした。本年度は、テストデータを用いて、両手法が正常に動作することを確認した。また、予備実験に向けて、サーバーコンピューターを設置した。GPSセンサーで計測したデータは先行して解析を進めており、ヒュベニの公式を用いて服薬者の滞在施設を判定する簡易的な手法を実現した。そして、現在時刻や滞在施設、気象情報などをサーバーに逐次蓄積できることを確認した。スマートフォンに装着する薬収納ケースにも改良を加え、実験器を3台製作した。高齢者でも使いやすいように薬収納スペースの開閉方法をフラップ方式からスライド方式へ変更し、簡単なユーザーインターフェースも作成した。加えて、薬収納スペース内に保管された薬を認識するための物体検出手法を改良し、実証実験に使用しても問題ない精度を達成した。今後は、薬剤師や心理学者の方々から頂戴したコメントに基づき、ユーザーインターフェースを改良する。来年度は、大学生を用いた実験を繰り返しながら推定手法を発展させ、最終的には高齢者を用いた実験でシステムの有用性を評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付内定後の約半年間で、申請書に記載したとおり、実験用の薬収納ケースとスマートフォンアプリケーションを開発することができた。また、生活状態推定法についても、テストデータを用いて動作確認を行うなど、一定の目処を立てることができた。その他、サーバーの設置やユーザーインターフェースの作成などの準備も問題なく進めることができた。しかしながら、服薬者の滞在フロアを認識するための手法については、十分に検討することができなかった。 以上より、おおむね順調に進展していると自己評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、服薬者の滞在フロアを認識するために気圧センサーの導入を検討しているが、市販のセンサーデバイスを購入することで、認識手法の開発に集中する。その後、実験参加者の同意を獲得する手順などを十分に検討し、個人情報を保護するためのセキュリティ対策を施す。システムの有用性を確認するための実験は、健康な大学生から開始し、中年や高齢者など、幅広いデータを収集する。そして、実際に計測したデータの特性を考慮しながら、目標とする推定精度80%を達成できるように生活状態推定法を改良する。
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Research Products
(3 results)