2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25885039
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
池上 貴之 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70707968)
|
Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
Keywords | 教科教育学 |
Research Abstract |
本年度(平成25年度)は、これまで研究が行われていなかったスウェーデンの義務教育における美術教育のカリキュラム構成・指導内容、加えて映像メディア表現の取り組みを明らかにするため、資料研究とメールでのインタビュー、現地での視察・インタビュー調査を行った。 本年度の研究計画では、日本の小・中学校の美術教育のカリキュラム構成・指導内容・課外活動・映像メディア表現への取り組み・美術教育の抱える問題や課題を明らかにするために、資料研究・現地視察・教員へのインタビューを行う予定であったが、スウェーデンの関係者との調整連絡が順調に進んだこともあって、日本とスウェーデンの順番を入れ替え、スウェーデン視察を先行することとなった。 スウェーデン現地視察に向けて、スウェーデンの義務教育の美術科学習指導要領を日本語に翻訳し、日本の義務教育の美術科学習指導要領との比較研究を行った。この資料研究によって、スウェーデンと日本の美術教育の取り組みの相違点のいくつかを明らかにすることができた。 また、研究協力者であるMattias Gunnarsson(ヨテボリ大学教授)から、スウェーデン国内の美術科教員8名の紹介を得て、8名の教員とメールで連絡を取り合い、文章でのインタビューを行った。 スウェーデン現地視察では8名の美術教員の協力を得て、Furulundaskolan(基礎学校)、Storegardskolan(基礎学校)、Fassbergsgymnasiet(高等学校)の計3校で視察・教員へのインタビューを行った。現地視察・教員へのインタビューを通して、スウェーデンの美術教育のカリキュラム構成・指導内容、加えて映像メディア表現の取り組みを明らかにすることができた。これらの多くは、事前の資料研究やメールでのインタビューでは知ることのできない内容であったため、現地視察は極めて有効であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度と平成26年度の研究計画の順序が入れ替わってしまったが、平成26年度に予定していた研究計画のおおむねを本年度完了することができたため、本研究はおおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年のあたるH26年度は、今までの研究をさらに発展すると共に、平成25年度の研究計画であった日本の小・中学校の美術教育のカリキュラム構成・指導内容・課外活動・映像メディア表現への取り組み・美術教育の抱える問題や課題を明らかにするために、資料研究・現地視察・教員へのインタビューを行う。加えて、本研究成果を特設ホームページで発表するとともに論文にまとめ、広く一般に公開していく。
|
Research Products
(1 results)