2014 Fiscal Year Annual Research Report
Exocyst Complexによる遊離脂肪酸取り込み制御
Project/Area Number |
25893107
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 真由美 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80512079)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2016-03-31
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Keywords | 脂肪酸 / 脂肪細胞 / 肥満 / インスリン |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちはExocyst Complexが脂肪細胞の糖の取り込みに重要な役割を果たすことを発表してきた(Inoue et al. Nature, Inoue et al. Mol Biol Cell)。一方、糖の取り込みだけでなく脂肪酸の取り込みは脂肪細胞の大きさやインスリン反応性を規定する上で非常に重要な現象である。私たちは今回、Exocyst Complexの脂肪細胞の脂肪酸取り込みにおける役割について検討した。蛍光長鎖脂肪酸を用いて、インスリン刺激後の脂肪細胞への取り込みを経時的に測定した。インスリン刺激により脂肪酸の取り込みは時間依存的に増加し、Akt阻害薬で阻害された。Exocyst Complexの構成成分のひとつであるSec8をRNAiを用いてノックダウンすると、脂肪酸の取り込みは87%減少した。他の構成成分であるExo70を同様の方法でノックダウンすると、取り込みは同様に減少した。脂肪細胞における脂肪酸の取り込みはインスリンシグナル中のAktの下流で調節され、Exocyst Complexはその中で重要な役割を有することが示唆された。
一方、脂肪酸のとりこまれるメカニズムを明らかにするために、脂肪細胞に発現する脂肪酸の受容体をノックダウンしたところ、脂肪酸の取り込みの有意な減少はみとめられなかった。今後はさらにダブルノックダウンやノックダウンの効率を上げる工夫をしてさらに研究を進めて行きたい。
また現在、Exocyst Complexの下流のシグナリングカスケードを明らかにするためにスクリーニングを開始しており、その探索も引き続き進めていく予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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