2013 Fiscal Year Annual Research Report
分子標的薬物を用いたインプラント周囲骨吸収に対する新規治療戦略
Project/Area Number |
25893212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
妹尾 吉訓 九州歯科大学, 歯学部, その他 (30713135)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 骨吸収 / インプラント治療 / 有限要素法 |
Research Abstract |
インプラント治療において、インプラントの長期的に良好な予後を獲得するためにはインプラントにかかる荷重のコントロールが非常に重要であると考えられる。本研究では、インプラント周囲骨吸収を生じた患者のCTデータを有限要素解析することにより、インプラント過荷重による周囲骨吸収の条件を明確にすることを目的とした。 25年度は、DICOMデータ変換ソフトのポリゴン表示とボリュームレンダリング機能を使って、CT画像から骨の形状とアーチファクトの形状を確認し、また画像データからアーチファクト部分を見極め、画像上での修正とスライス断面の間引き等で修正個所を減らすことにより、3Dデータに与える影響の確認を行った。その後、アーチファクトを含んだCT画像をそのままSTLデータ化し、リバースソフトのSTL半自動化修正機能を使い、後行程に耐えうる形状が短時間に生成できるかを確認した。VOLUME-EXTRACTERを使ってアーチファクトを含んだSTLデータに変換後、Rapidformにてアーチファクトの部分を除去したところ、下顎骨の変換に要する時間は約1.5時間、上顎骨で3時間程度と約60%以上作業効率が向上した。さらに、上顎骨、下顎骨それぞれの海綿骨と皮質骨の再現方法として、STLデータをベースにサーフェス生成をリバースソフトでどこまで自動で生成できるか、最適な曲面次数やパラメータ数値の絞り込み、CPUへの負荷、モデルトレランスの最低値などを検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度において効率の良いCT画像からのアーチファクト除去法を確立することができたことから、予定通り、次年度はインプラント過荷重による周囲骨吸収条件の検討を行うことができるため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はインプラント周囲骨吸収を生じた患者のCTデータを有限要素解析することによりインプラント過荷重が周囲の骨吸収を起こすか否かの検討を行う予定である。
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