2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25893249
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
安藤 美香 東京医科大学, 医学部, 助教 (90708942)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2016-03-31
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Keywords | 冷え症 / 妊産褥婦 / 疼痛 / 会陰損傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、安全で安楽な分娩を叶える1つの方法として、従来から助産施設で行われている妊婦の冷えの予防と対策に着目した。そこで、妊娠前及び妊娠中の冷え症が、分娩・産褥に及ぼす影響、特に会陰損傷と痛みについて分析し、冷え症と分娩産褥の関連を検討することを目的とした。 調査内容は、定期妊婦健診に来院した妊娠34~36週で、研究の趣旨を理解し同意が得られた妊婦を対象とした。1人の妊婦に対し、妊娠前、妊娠34~36週、産褥4日の冷えの自覚と妊娠に影響する基礎情報、分娩後の疼痛と浮腫について自記式質問紙調査を行い、診療録から妊娠経過と分娩時の状況を抽出した。 平成26年12月より都内A病院(急性期一般病院)の産婦人科にて調査を開始し、平成28年3月までデータを収集した。妊娠中、産後4日両方の回答が得られたのは95人であり、そのうち条件にあてはまらない1人を除く94人を有効回答とした。 妊娠前後の冷え症の実態は、妊娠前の冷え症は72人(76.6%)、妊娠中の冷え症は47人(50%)、産褥4日の冷え症は36人(38.3%)であり、妊娠・産褥では冷え症の人は減少した。妊娠前及び妊娠中の冷え症の妊婦の平均年齢は35.96才であり年齢が高い傾向にあった。妊娠前及び妊娠中の冷え症では、微弱陣痛、前期破水、弛緩出血が多い傾向にあった。妊娠前及び妊娠中の冷え症と会陰損傷の関係では、冷え症がある人よりもない人の方が会陰切開率が高かった。産後に冷え症がある人よりもない人の方が会陰損傷の疼痛も強く感じていた。 以上のことから、微弱陣痛、前期破水、弛緩出血は先行研究と同様の結果が得られ、会陰損傷と疼痛については、冷え症があることが悪い影響を及ぼしているとは言及できなかった
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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