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2013 Fiscal Year Annual Research Report

分子バイオマーカー検索に基づいた疲労の分子機構の解明とうつ病発症への影響の解析

Research Project

Project/Area Number 25893252
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

岡 直美  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00704503)

Project Period (FY) 2013-08-30 – 2015-03-31
Keywords疲労 / ストレス / うつ病 / ウイルス / 分子生物学 / 精神神経科学 / 精神薬理学
Research Abstract

過重労働のストレスによるうつ病や自殺が、最近大きな社会問題となっている。この問題の解決の糸口として、過重労働によってもたらされる疲労の分子機構の解明は非常に重要であると考えられる。しかし、疲労の原因物質が同定されていないため分子機構は不明な点が多く、脳機能や精神疾患への影響も解明されていない。
本研究では、疲労によるヘルペスウイルスの再活性化という現象を手がかりに、疲労の原因となる分子(疲労関連分子)の候補を検索し、マウスへの導入実験により候補分子の疲労との関連を検証することを目的としている。
疲労関連分子の候補を得るために、動物実験を行う体制を整え、マウスに様々な疲労負荷を与えた。疲労負荷直後のマウスを解剖し、心臓、肝臓、筋肉、脳などを摘出し、これらの臓器に含まれるRNAを抽出した。抽出したRNAからcDNAを調製し、同定済の疲労因子(FF)と関連する遺伝子の発現変化をreal-time RT-PCRにて定量した。これらの実験により、疲労負荷前後で変化する因子を幾つか特定しており、現在はこれらの因子がどのようなメカニズムで疲労に関与するのかを特定しようとしている。その一つの方法として、特定した因子が直接疲労に関与するかどうかを確認するために、マウスにin vivoトランスフェクションを行う予定である。現在はそのための準備として、発現プラスミドベクターへのクローニング等を行っている。さらに、疲労の判定を行うための行動実験の準備も行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成25年度の研究計画目標は「疲労の誘導やシグナル伝達に関係する分子の同定」であった。疲労負荷直後に増加する分子を複数個同定することに成功しているため、おおむね順調と評価した。

Strategy for Future Research Activity

同定した疲労関連分子が直接疲労に関与するかどうかを確認するために、マウスにin vivoトランスフェクションを行い、自発運動量の低下が誘導されるか検討する予定である。
さらに、疲労関連分子の疲労認識との関係を検討するために、疲労感と密接な関係が報告されている炎症性サイトカインの発現に疲労関連分子が関与しているかどうかを検討する。 また、疲労関連分子をマウスに長期間発現させ、うつ病などの精神症状を発症するかどうかを検討する予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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