2013 Fiscal Year Annual Research Report
思考の連続的側面と重層的側面から迫る思考力育成の方略(国語科)
Project/Area Number |
25902003
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
中田 祐二 香川大学, 附属坂出小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 「学習意欲」「知識・技能」と思考力 / 学び合いと思考力 / 特別支援教育の視点と思考力 |
Research Abstract |
1 研究目的 思考力の育成は, 教育現場における喫緊の課題である。PISA調査や国内の各調査を受けてその対応が叫ばれてきた。しかし, 平成24年度全国学力・学習状況調査の結果を見ても依然として課題が残っている。 本研究では, 思考の「連続的側面」と「重層的側面」に視点を当てて, 国語科における思考力育成を追究していく。「連続的側面」とは, どのような「学習意欲」「基礎的・基本的な知識及び技能」が保障されたときに思考が促されるのか, 学習の継次性への着眼である。また, 「重層的側面」とは, 思考の仕方を思考するというメタ思考への着眼である。 2 研究方法 近年, 通常学級における教育と特別支援教育の融合が求められている。本研究も, 特別支援教育の考え方を取り入れた授業づくりを考えた。その際, 次のように研究を進めていく。 (1)「知識・技能」「学習意欲」の習得・活用のために特別支援教育の考え方を取り入れる。 (2)思考の仕方(視点や方法)を習得・活用するために特別支援教育の考え方を取り入れる。 (3)子ども同士の学び合いを活性化するために特別支援教育の考え方を取り入れる。 3 研究成果 当該授業でねらう思考力を育成するために, どのような「知識・技能」「学習意欲」が必要となるのか具体的に定めて授業づくりを行った。例えば, 文章を読んで自分の考えをもつためには考えの基となる叙述を選び出す技能が必要となる。このような授業づくりにより, 指導のねらいが明確になるとともに, その「学習意欲」「知識・技能」の習得・活用のための要件を, 特別新教育の考えを生かしながら見いだすことができた。 さらに, 自分の考えを表出するために絵カードを用いたり, 個々の考えを関わらせるために板書を有効に活用したりすることで, 学び合いの活性化を図ることができた。
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Research Products
(4 results)