2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25903001
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Research Institution | 宇美町立原田小学校 |
Principal Investigator |
大田 亜紀 福岡県教育センター, 指導主事
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 小学校外国語活動 / 動機づけ |
Research Abstract |
【研究目的】 本研究の目的は, 小学校外国語活動の授業を通して, 児童はどのような姿を目標とし, 何ができるようになりたいと望んでいるのか, 児童の真意を明らかにすることである。 【研究方法】 公立小学校における授業実践による児童の評価シート(1年間実施分のシート), 過年度実施の児童英検(リスニング力の調査)及び児童への意識調査(アンケート調査)から児童が望む自己像を分析する。 具体的には以下の方法で行う。 (1)外国語活動に関する参考図書や研究資料・情報を収集し, 先行研究を整理する。また, 全国で開催されている英語教育に関する学会や研究会に参加し, 小学校外国語活動に関する最新研究内容や研究情報等の資料収集をする。 (2)授業実践による児童の評価シートに記録された自由記述の文言をデータ化し, その特徴を分析・考察する。さらに, 児童対象に「外国語活動の授業を通してできるようになりたいこと」についてアンケート調査(関心・態度・態度, 技能面, 言語や文化等の項目について5段階評定による意識調査)を行い児童の真の思いを明らかにする。 【研究成果】 ・1年間分の児童の振り返りシートの自由記述(本時学習における自分のめあて)をデータ化しカテゴリに分類した結果、「間違わずに正しく言う」などのスキル系や「伝わるように、わかりやすく」等の情意系も含め、「話すこと」に関した内容の記述が多く、次いで「~を覚える」等の「記憶系」の記述が多く示された。外国語活動の核であるコミュニケーションへの積極的な態度に関する内容を児童は目標としてあげているが、同時にスキル面の獲得も望んでいることが示された。 ・児童のアンケート調査(外国語活動でできるようになりたいこと)の結果から、「英語を聞いて意味がわかること」「英語の文字を見て意味がわかること」「アルファベットが読めること・書けること」等の技能面について特に高い値が示され、特に文字に関する興味が高い結果が示された。 ・技能面の定着を第一に求めない外国語活動において、児童の実態に適切な技能面における指導の在り方やそれに応える適切なフィードバックの在り方についての研究の必要性を感じる。
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