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2013 Fiscal Year Annual Research Report

関東大震災後の帝都復興事業における江東内部河川に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25905009
Research Institution中川船番所資料館

Principal Investigator

根岸 博之  公益財団法人江東区文化コミュニティ財団, 資料館職員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Keywords帝都復興事業 / 河川 / 区画整理
Research Abstract

本研究は、東京都墨田区・江東区に流れる江東内部河川とその周辺が関東大震災後の帝都復興事業の中でどのように変化したのかを明らかにすることを目的としている。関東大震災後の帝都復興事業により、東京のまちはその様相を大きく変化させた。これまでの帝都復興事業に関する研究の多くは、道路や公園、小学校といった陸の復興事業に関するものが多く、隅田川にかかる橋を代表とする橋梁に関するものはあるが、河川や水路の改修、廃止等や水辺沿いの空間の変化といった水の復興事業に関する研究はほとんどない。そこで、特に変化が激しく、近代産業を支えた数多くの工場や倉庫といった水運と直結した施設を多く持つ江東内部河川を対象として、復興事業における河川および周辺の水辺空間の変遷について研究を行う。研究方法としては、「関東大震災以前」と「帝都復興事業以後」の2つの時期の江東内部河川の水辺環境を、地図(地形図や地籍図など)と文献(区史、『帝都復興事業誌』などの帝都復興事業関連図書など)を用いて、文字情報も出来る限り地図の上、空間的な観点で捉え、整理する方法を用いている。研究によって、舟運の観点から重要や河川については、大型の船舶や一度に大量の船が往来できるよう河川改修を行い、それに伴い河川沿いの空間に関しては、水辺と直接接する敷地を区画整理によって大きく確保し、大型の工場や倉庫が立地できるような敷地割が変更されていることが分かった。一方川幅の狭い河川については、道路の新設、橋の架橋など、河川空間の利用よりも陸上交通機能に重点を置かれるかたちで区画整理が行われているものもあった。帝都復興事業においては、陸上に視点を置いた計画がなされている地域もあるが、河川の改修とともに水辺空間を意識した区画整理が計画され、水と陸の双方の側からの都市改造が行われた地域も存在している。

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Published: 2015-07-15  

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