2013 Fiscal Year Annual Research Report
地元高校生を中心とした若者地縁組織による地域振興と災害時貢献についての研究
Project/Area Number |
25906001
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Research Institution | 横浜市立横浜総合高等学校 |
Principal Investigator |
小市 聡 横浜市立横浜総合高等学校, 副校長
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 地域振興 / 災害時対策 / 地域連携 |
Research Abstract |
本研究は大規模災害発生時から復興に至るまでを、地域のコミュニケーション力を活用して問題解決していくシステムの構築を目的とした。 方法としては地域の次世代育成の観点から、地縁のある小中学生をまとめ、地域や商店街と協同し、大学や行政とも連携しやすい位置にある地元高校の生徒を組織の中心とした。 高校生に地域の特性を学ばせ、地域人脈との接点を作り、具体的な地域振興策を提案させることにより、地元への愛着心を育てる。これにより小中学生から地域の高齢者さらには外国人を含めた組織が作られ、平常時は地域振興イベントを企画実践しながら、災害時には避難所をサポートできるという仕組みを構築した。 具体的には10月と12月に商店街にてオリジナルの防災関連ブースを出展し、提案の趣旨説明と販売活動を行った。売り上げで災害時に使う備品を購入しながら、一部を次回の資金として循環させることにより資金の自己調達を可能とした。さらに昼は地域に通学する高校生が、夜間はこの計画に参加した小中学生がやがては高校生となり、24時間の災害時貢献体制が可能になることや、参加した高校生が地域での人脈と社会帰属意職をもち、コミュニケーション力、ホスピタリティ、企画力等を身に着けた地域振興の担い手に成長することを検証した。 25年度は3年計画の初年度として、企画イベントを実施しながら高校生が直接、小学生、高齢者、外国人、商店街を含む地域、大学、行政と個々の接点を作った。また、宮城県東松山市、石巻市、気仙沼市にて被災状況、産業体験や視察を実施した。 26年度は被災地や外国人との連携を強化しながら、地域商店街にて引き続き独自の防災関連イベントを継続し、人材育成とともに災害時及び地域振興の計画を推進していく。
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