2013 Fiscal Year Annual Research Report
自分の郷土に愛情と誇りをもち,復興に資する人間を育てる災害復興教育の構想
Project/Area Number |
25907008
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Research Institution | 盛岡市立城北小学校 |
Principal Investigator |
井藤 聡 盛岡市立城北小学校, 主幹教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 災害復興 / まちづくり / 郷土の復興 |
Research Abstract |
本研究は, 被災地における災害復興教育の先行事例や地域の復興の取組等について調査研究することを通して小学校段階において自分に対し愛情と誇りをもって復興に資する人間を育てていくための教育活動のあり方を実践的に明らかにすることを目的に取り組んだものである。 研究の主な内容は次の通りである。 ①東日本大震災の被災地(岩手県陸前高田市・山田町・宮古市・釜石市)における復興状況の視察及び行政担当者(復興推進課等)への聞き取り調査。 ②災害被災地(北海道洞爺湖町)での復興状況の視察及び行政担当者(旧虻田町の元町長・現洞爺湖町総務課担当者・ジオパーク推進協議会担当者)・住民代表者・防災専門家(元大学教授)等への聞き取り調査。 この研究を通して, 小学校6年生の社会科単元「身近な暮らしと政治~災害からの復興」を開発し, 授業公開ならびに授業研究会を行い研究の成果を発信するとともに, 多くの教育関係者及び復興担当者よりご意見をいただいた。 この実践では, 平成12年に発生した有珠山噴火の被害を受けた旧虻田町の復興に携わった人々の取組の状況を具体的に調べ, その意義を子どもたちに考えさせた。子どもたちは, 住民が主体となってまちづくりに取り組んだことやジオパーク構想を通して地域の特長を生かし産業復興に取り組んでいる人々の姿に触れることで, 自分たちの住む地域の復興を進めていくためには住民同士が話し合い協力したり, 地域を知りそのよさを生かしたりしていくことが必要であるという意識をもった。 このように, 小学校段階においては社会科等の教科あるいは総合的な学習の時間の中で災害復興に取り組んだ人々の努力を学びその意義を考えさせることを通して郷土の復興に資するための資質を育てることができるということが明らかになったことが本研究での成果と言える。
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Research Products
(2 results)