2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25907025
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
永野 孝雄 国立大学法人宮城教育大学, 附属小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | タブレット / 算数 / 授業 |
Research Abstract |
小学1年生を中心に研究を進めた。1年生の6月位までは, ひらがなをすべて学習していないので, ノートに自分の考えを書くことは, 困難である。そのため, iPadを一人一台使用させ, 授業連携システムを使用して, 教師が作成した問題を配付し, 色をぬらせたり丸を書かせたりして自分の考え方を表現させた。その結果, 子どもは自分の考えを表現することが容易になった。教師側から見ると, 授業連携システムを使用しているため, 全員の子どもの学習状況を把握することができ, 適切に支援をすることができた。このことはどの学習でも同様のことが言える。11月位から, 計算領域でタブレットを使った授業を試みた。今まで, 計算領域については, どの学年もタブレツトを使用させるよりもノートを使用させた方が考え方を表現しやすく思考力が高まると考えていた。 しかし, その場合, 全員の考え方を取り上げるのができない短所があった。そのため, ノートの良さも生かしながらタブレットを使った授業を試みた。それは, タブレットの写真機能を使うことである。授業では, 考え方をノートに書いてもタブレツトに直接書いても, ブロックなどの半具体物を使用しても良いこととした。(使用する物を選択させた)タブレットに直接書き込まない児童には, タブレットで写真を撮影させ, それを送信させ, 全員の考え方が見えるようにした。タブレットを使い, 全員の考え方を取り上げることで, 子どもは色々な考え方に気付き思考力を高めることができたと言える。また, 必ず取り上げられることにより, 学習意欲も高められることが言える。 小学1年生であっても, 選択する力があり, これから必ず必要である情報機器を選択する力も高められると言える。これからの小学校の授業でICT機器は, 一つの道具として活用することで思考力や表現力を高める有効なものだと言えるであろう。
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