2013 Fiscal Year Annual Research Report
生物多様性保全の観点から環境保全行動を促進する環境教育プログラムの開発
Project/Area Number |
25907034
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Research Institution | 大阪市教育センター |
Principal Investigator |
谷村 載美 大阪市教育センター, 研究官
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 生物多様性保全 / 環境教育 / 自然体験 |
Research Abstract |
1 研究の目的 2011年に実施した「小・中学生の動植物に対する体験・認識に関する調査」(科学研究費補助金 : 課題番号23907031)の調査結果の分析・検討を継続した結果を踏まえて、生物多様性保全の観点から環境保全行動を促進する環境教育プログラムを開発する。 2 研究の方法 調査結果の分析・検討を行った結果を踏まえ、当センター研究協力委員の協力を得て、学校内外の自然環境に応じた環境教育プログラムを開発し、授業を通してその有効性を検証する。 3 研究の成果 調査の結果、動植物を見ただけの経験者グループ(群)より採集した経験者グループ(群)の方が、動植物の名前及び生息環境の認識度が高く, 環境問題に関する情報入手の経験率及び環境問題への関心の程度が高いことが明らかになった。また, 生物分野の学習及び理科・生活科に対する肯定的な回答率が高いことも判明した。これらの結果を踏まえ、小学校の第3学・第6学年において学校内外の生物との直接経験を通して生物や生態系についての理解を深める学習プログラムを開発し、実践した。その結果、第3学年の児童が食餌や生息環境を通した昆虫と植物とのかかわりについての理解を深めたこと、第6学年の児童が生物多様性保全の重要性の理解をもとに、低学年との生物観察、タブレット端末を利用した「生き物図鑑」「樹木プレート」の作成、観察路の整備などを計画、実践するなど、環境保全に意欲的に取り組む態度を育成できたことが明らかになった。
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Research Products
(3 results)