2013 Fiscal Year Annual Research Report
知識基盤社会における大学の役割と知的資産マネジメントの研究
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25907039
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
齋藤 保男 東京工芸大学, 大学職員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 知的資産 / 大学組織 / 知識創造 |
Research Abstract |
1. 研究目的 本研究は、知識基盤社会における大学の役割とその大学が行うべき知的資産マネジメントにおいて事例分析などをもとに理論的モデルを検討することを目的とする。 2. 研究方法 (1)大学の概念及び組織特性に関する先行研究レビュー : 大学の概念や役割について、その起源や社会との関わり方を中心に先行研究を概観した。また、大学の組織特性について先行研究を概観した。 (2)知的資産及び知的資産マネジメントに関する先行研究レビュー : 知的資産及び知的資産マネジメントについて、基本的な特性や大学における知的資産の特徴及び知的資産の源泉となる知識創造理論について先行研究を概観した。 3)大学の知的資産マネジメントについての事例収集及び分析 : 大学における組織的な知的資産マネジメントの状況を知るため、平成20年度に採択された文部科学省事業「質の高い大学教育推進プログラム」(通称 : 教育GP)の取組担当者に対して活動の実施とその後の学内への波及等についてアンケート調査を実施した。また、文部科学省事業「グローバルCOEプログラム」採択拠点リーダーへのインタビュー調査を実施した。 3. 研究成果等 (1)明らかになったこと : 大学は科学の発展等に寄与してきたが、それは大学の有する知識が社会的に重要な知的資産の一種であり、近年も社会的イノベーションへの期待が高まっている。大学における知的資産創出には教育研究活動を担う教員が強く関わっているが、教員は大学組織に所属するとともに、学会等の専門家集団へも強くコミットメントしている。そのため、大学内で創出される知的資産を組織的にマネジメントするためには、大学独自の組織的行動やプロセスが必要と思われる。 (2)将来研究への方向性 : 他の教育研究活動における知的資産の形成プロセス等をさらに調査・分析することにより、大学組織における知的資産マネジメントについてさらに研究する予定である。
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Research Products
(2 results)