2013 Fiscal Year Annual Research Report
義務教育9年間の発達段階に応じた「わかり方」を明確にした体育科授業づくり
Project/Area Number |
25908008
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
梅野 栄治 広島大学, 附属東雲小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 体育 / ICT / わかり方 |
Research Abstract |
本研究は, 体育科ボール運動「ゴール型」チャンスエリア・バスケットボール(2012 岩田)を修正したものにおいて, タブレット型PCやデジタルカメラ, デジタルビデオカメラを効果的に活用し, 確かな理解, 学習意欲の向上, 授業の効率化を図り, 児童の「わかり方」の充実を図る目的で行った。 指導にあたっては, 自己評価, 相互評価の充実を図るため, VTRを活用した課題設定をしたり, チーム内の同じ役割同士で「ボール操作の技能」や「ボールを持たないときの動き」の相互観察を設定したりした。具体的には単元後半において, より状況判断に基づいたプレイを実現するためにデジタルビデオカメラで撮影したゲームの様子を, スロー映像に加工し, 電子黒板で全体に提示した。一人のプレイヤーの動きに着目させプレイヤーの動きの意図や価値について全体共有した。その後, チーム練習において, 状況判断に基づいたプレイが実行できているのかタブレット型PCで動きを撮影し, 動きを確認する場を設定した。このような学習活動を繰り返し行うことにより, フリーになれるスペースを探し, そこへ侵入しシュートするという状況判断に基づいたプレイの出現率が増加した。ポストテストや毎時間のふり返りにおいても, 「ボール操作の技能」や「ボールを持たないときの動き」に対する理解の深まりや, 学習意欲の向上が見られた。 以上のことから, 体育科におけるICTの活用は, 児童の「わかり方」の充実を図ることにおいて有効であることが示された。
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Research Products
(1 results)