2013 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校地理授業へのオリエンテーリング実習導入とその効果についての研究
Project/Area Number |
25908019
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Research Institution | 千葉県立松戸国際高等学校 |
Principal Investigator |
小林 岳人 千葉県立松戸国際高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 地理教育 / オリエンテーリング / ナヴィゲーション |
Research Abstract |
○研究目的…自然災害に見舞われることが多い日本において人々にとってナヴィゲーションは不可欠な技術であり、生きる力そのものである。ナヴィゲーション学習の一つの方策として、オリエンテーリング競技を地理学習の中に取り入れて授業にて実践した。しかし、実践が選択科目クラスであり20名程度の少人数でありこの授業実践は限定された状況下でのものであった。よって普遍性を伴った授業実践が必要であり、そこで改めて授業実践の効果についての研究成果が得られる。 ○研究方法…より普遍性を伴った実践としては、クラス単位の必修科目を念頭に従前の実践のほぼ2倍の人数である40人程度の生徒対象の実践が可能かを見極めることが必要である。このために男女別2種類のコースで2名同時のタイム差スタートによって人数増加分の授業時間内実施を可能とする。これに伴うコントロール設置数の増加や地図印刷等については事前に十二分に準備時間をとり対応する。当日はスタート処理とフィニッシュ処理が速やか行えるかが見極め点となる。これらについては第1年次地理A授業にて見極めることができた。 ○研究成果…必修科目での実践により、各種データとの分析を行うことができた。オリエンテーリング競技では読図能力(知力)と移動能力(体力)が問われる。そこで、地理考査得点と長距離走の能力にそれぞれ対応させ、これらとオリエンテーリング結果の関係を求めた。各回の完走者と失格者それぞれの地理の考査の平均得点を比較した。男子では有意な結果は出なかったが、女子では完走者の地理の考査の平均得点が失格者よりも明確に上回った。次に完走者についてオリエンテーリングの各回の所要タイムと持久走及び地理の考査得点との相関関係を算出した。男子では地理の考査得点との相関関係が有意になった。女子では初回は地理の考査得点との相関関係が有意であったら、2回目以降は持久走との相関関係が有意になった。
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Research Products
(2 results)