2013 Fiscal Year Annual Research Report
我が国および世界の諸地域の歌を題材とした「声の使い分け」の学習の研究
Project/Area Number |
25908022
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Research Institution | 静岡県掛川市立西中学校 |
Principal Investigator |
齊藤 昇 静岡県掛川市立西中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 曲種に応じた発声 / 文化的な背景 / 声を磨く学習 |
Research Abstract |
1 研究目的 現行の中学校学習指導要領では、音楽科の指導事項のひとつとして「曲種に応じた発声により、言葉の特性を生かして歌うこと」が指導事項として示されているが、実際の授業においてはどんなジャンルの楽曲であっても頭声的な発声で歌わせていることがほとんどである。音楽授業のなかに「多様な発声を使い分ける」という学習を導入することにより、子どもたちが音楽的な成長を遂げていく姿を期待したい。 2 研究方法 (1)音楽授業の中でモジュール制を導入し. 「曲種に応じた発声」に関する指導を継続的に行っていく。また、それにより、生徒の表現力がどのように高まっていくかについて、録音や録画によって記録し、音楽的な成長を調査した。 (2)研究内容の一部を取り入れた授業実践を近隣の学校に依頼したり、本校での研究成果を研修会で紹介したりするなど、地域の学校との連携を深めながら研究を進めた。 (3)我が国の伝統的な音楽(長唄等)や世界の諸地域の音楽(ホーミー等)に関する講習会やワークショップに参加し, 演奏体験を重ねていくなかで文化的な背景についての理解を深めたり、歌唱技能を習得したりした。 3 研究成果 我が国および世界の諸地域の「歌」だけではなく、歌に限定しない声の表現(例えば物干竿売りが行う「口上」や相撲の呼出が行う「呼び上げ」のように、独特の節回しや発声の仕方で表現するもの)を教材として幅広く発掘することができた。そして、多様な発声を使い分ける学習を通して、子どもたちが自分の声を磨き、表現力の向上につながることを確認できた。
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