2013 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーションに直面する国家を読み解く世界史単元の開発
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25908050
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
宮本 英征 広島大学, 附属中・高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 社会問題 / 言説 / 評価研究 |
Research Abstract |
(1)研究の目的 ①グローバル社会で主体的に生きるために必要な世界史単元の学習方法を解明する。 ・これまで開発してきた単元を実践できるように改善し、分析する。網羅的・羅列的な一斉授業ではなく、体験学習や討論学習などを手段にして生徒の興味関心を高め、地図や写真を分析し意見を表明するような、グローバル社会で主体的に生きるために必要な学習方法を明らかにする。 ②現代の諸課題の要因の一つであるグローバル化を歴史的に考察する世界史単元を開発する。 ・明らかにした効果的な学習方法に基づいて近現代史におけるグローバリゼーションが都市に与える影響について考える単元を開発する。 (2)研究の方法 ①単元「戦争の記憶を考える」と単元「言説『帝国』を考える」を改善し実践する。また、授業を分析し、世界史単元の学習方法を解明する。 ②学習方法の効果をはかる評価問題を開発し、実証的に検討する。 ③グローバル化における都市について考える新しい単元を開発する。 (3)研究成果 ①グローバル社会で主体的に生きるためには、社会問題への対応を歴史的言説として分析し、社会的言説へと構築し、生徒自身の言説として再構築するように、社会問題への対応を言説として思考させる学習方法が必要であることを明らかにした。 ②社会問題への対応を言説として思考する学習方法の効果を評価するために、授業内容に基づく認識の変容と教材に基づく認識の変容を評価する方法を示し、実際に実践した。約7割の生徒に効果があったことを実証した。 ③グローバル化の中で都市を言説として認識させる教材研究を進めたが、具体的な単元を示すことができなかった。今後の研究課題としたい。
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Research Products
(1 results)