2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25909008
|
Research Institution | 福井市立社中学校 |
Principal Investigator |
宇野 秀夫 福井市立進明中学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 炭素繊維 / 地域社会の発展 / 科学技術の発展 |
Research Abstract |
新素材である炭素繊維を教材化した学習プランを開発し、科学技術の発展と福井県の未来の発展の重要性を理解し、科学技術への関心と能力を持った生徒の育成を図る研究目的で実施した。 炭素繊維を教材化し、次の学年で授業実践プランを立て実践した。 第1学年理科 身のまわりの物質「プラスチックの性質」 炭素繊維は炭素繊維単独で利用するだけでなく、プラスチック、金属などとの複合材として利用されるようになっている。金属、プラスチックとの強度、密度、熱耐用性、電気伝導性等の比較を通して、炭素繊維の性質を学習するようにした。 第3学年理科 「科学技術の発展物質資源の再利用」 炭素繊維は元々自然界になかったもので人間の英知で作り出したもので、最先端の科学の成果である。地元企業との連携授業を行い、炭素繊維複合材と金属との比較を通して、強度が高い、軽い、発熱作用があるといった性質を理解させた。今後の用途として、ロケット、航空機などの最先端の技術から自動車やペンケースといったものまで、技術開発や日常生活への利用を実感できるようにした。 特別活動 科学部の活動 福井県工業技術センターや炭素繊維複合材製造企業の視察を行い、炭素繊維の性質や特徴をまとめレポートで紹介した。 実践後の調査では、「理科の学習は将来の仕事や職業に結びつく。」といった意見が38%から80%に増えた。また、「福井には日本に誇れる技術力のある会社がある。」という問いに対しては、52%から92%に増加した。更に、地元企業が製造に関係している炭素繊維の認知度が4%から100%になった。 実践を通して、炭素繊維の教材化した学習プランを開発し、生徒に理科の大切さや重要性を実感させることができた。
|
Research Products
(1 results)