2013 Fiscal Year Annual Research Report
ARISSスクールコンタクトにおける数学・理科・技術等の横断的カリキュラムの研究
Project/Area Number |
25909012
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Research Institution | 小千谷市立小千谷中 |
Principal Investigator |
風間 寛司 小千谷市立小千谷中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 数学教育 / ARISS / 国際宇宙ステーション |
Research Abstract |
1 研究目的 ARISSスクールコンタクトにおける中学校における横断的な特別カリキュラムを構想し実践することである。 2 研究方法 (1)カリキュラム編成の基礎研究と編成 ・国内を中心に先行した中学校を中心に情報を収集し、カリキュラムの有無を調査する。 ・ARISSスクールコンタクトに必要な知識・技能等を身に付けて興味関心を喚起する横断的カリキュラムを作成する。 (2)特別カリキュラムの試行と分析 ・ARISSスクールコンタクト実施の期日に合わせて横断的カリキュラムを複数実践し、授業研究とアンケート実施により、その成果と課題を検証する。 ・授業研究の方法について、教師の授業認知については、オン・ゴーイング法により授業記録をとり、プロトコル分析を行う。また、授業後の観察者との授業リフレクションを録音し分析する。 (3)評価と結果の公表 ・評価問題の結果や分析の評価から、研究の成果と課題を検討し、学会等で発表する。 3 研究成果 (1)長野県小県郡長和町立和田小学校(64例目)や小諸市立小諸東中学校(45例目)、山口県宇部短期大学附属中学校(6例目)の聞き取り調査と和田小学校のコンタクトの様子を入手した。 (2)横断カリキュラムは、試行段階で、数学が2時間、理科が2時間、技術・家庭(技術分野)1時間の計5時間を計画したが、申請者の事情により、ARISSプロジェクトが単年度で実施できなかったため、実際に予定していたカリキュラムのうち、中1の数学においての2時間について試行し、分析した。 (3)2時間目の授業後の生徒による質問紙アンケートでは、周期計算について、「自分で解くことができた」25%、「グループで教えあって解くことができた」75%であった。また、宇宙ステーションとの交信については「やってみたい」という肯定的な評価は70%であった。 (4)通常のカリキュラムの中で、意味付けて授業を実施することが考えられる一方で、専門性の高い外部講師を招聘することもカリキュラムに組み込むことが有効であると考えられる。 (5)数学の授業における成果については、次年度の全国算数数学教育研究大会で発表する予定である。
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