2013 Fiscal Year Annual Research Report
家庭での多様なネット端末の利用を前提とした保護者向け情報モラル講演会の開発
Project/Area Number |
25910017
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Research Institution | 美濃教育事務所 |
Principal Investigator |
酒井 統康 美濃教育事務所, 指導主事/公務員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 情報モラル講演会 / 家庭との連携 / 情報モラル教育 |
Research Abstract |
本研究では, 通信機能付きゲーム機等を用いたコミュニケーションの特性の理解を促進する保護者向け情報モラル研修会を開発した. 研修の大きな目的は, ①通信機能付きゲーム機等が有しているコミュニケーション機能について理解できること②その機能から便利さと注意点について理解できることである. 今後多様なネット端末が登場することを考えたとき、保護者がネットコミュニケーションにおけるプラス面やマイナス面について理解し、他機種において応用できることが大切である. そこで, 1 : 通信機能付きゲーム機と他のネット端末との共通点・相違点についての研修2 : グループをつくりメールのやりとりをする研修3 : グループをつくりチャットでやりとりをする研修4 : こうした研修を通して, 考えられる注意点5 : 通信機能付きゲーム機におけるセキュリティー設定(ペアレンタルコントロール)をする研修を企画した. この中で, ゲーム機におけるコミュニケーションが特別なものではなく, 将来, 児童が持つであろう携帯電話をはじめとするネット端末等と深く関わっていることの理解を促す研修とした. また, 研修対象者を保護者だけでなく, 教職員に対しても行い, 研修会の成果と課題の研修を行った. 研修会を実施した結果、通信機能付きゲーム機を中心に, デジタル音楽プレイヤー, タブレット端末などの実機を用いた研修により, ネットを介したコミュニケーションのプラス面・マイナス面を実感することができた. また, KJ法を用いて, 保護者として注意すべき点, 不安・疑問をまとめところ, 個人情報の流出, ネット上での出会い・仲間づくりの功罪, ネットショッピングでの決済不安といった項目にまとめられた. と同時に、こうした項目は、携帯電話やスマートフォンと共通していることを実感させることができた. 研修会後半での交流では携帯電話を持つ前段階である「小学校段階での情報モラル教育の必要性」を確認することができた, また, この研修成果をもとに, 平成25年度は計49回の情報モラル研修会を実施することができた.
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Research Products
(1 results)