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2013 Fiscal Year Annual Research Report

廃ガラスの高度化利用を目指した学生実験の取り組みに関する研究

Research Project

Project/Area Number 25910021
Research InstitutionYonago National College of Technology

Principal Investigator

上田 輝美  米子工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術専門員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Keywords産業廃棄物 / リサイクル / 学生実験
Research Abstract

研究目的 深刻な環境問題に直面する今、建設分野では、建設リサイクル法の下、特定建設資材の再資源化に努めている。一方、特定建設資材以外にはリサイクルの義務付けがなく、その削減と活用のための方策が強く求められている。本研究は、廃棄物の高度化利用を目指し、建築を学ぶ学生に対し、特定建設資材以外である「建築廃ガラス」等の、素材・資源としての活用方法を求める場を与えることを目的に行った。
研究方法 本研究は、「建築構造材料実験」授業の中で、建築学専攻1年の学生7名が建築・インテリア・生活雑貨への廃ガラスの活用案を求め取り組み、行った。まず、「建築板ガラス」「ガラス瓶」のリサイクルの現状について、事前調査を行った。その結果、粉砕後の利用にあっては、色分別や混合均一性、小粒径破砕や高温度焼成が必要となる等の課題を見出し、取り組みに際しては、「企業が取り組みにくい、学生だからできるリサイクル・リユースのあり方」をコンセプトに、粉砕だけでなく、原形での利用・提案を求めた。
(予備実験)原形・粉砕状のガラスを、異なる温度で焼成し、製作へ向けた基礎的データとした。
(製作1・発表)予備実験で得られた課題をもとに、3班に分かれ、A班は「アルミ缶を型に利用したペーパーウェイト」、B班は創作性・装飾性を重視した「質感を楽しむ食器」、C班は低温度焼成による「凹凸・素材感、透過性を楽しむランプ」を提案・製作した。焼成ガラスの鋭利面の残存、透明度の喪失等が課題として見られた。
(製作2)製作1の課題を検討し、食器・ライト・カレンダー等を提案・製作・発表をし、意見交換を行った。
(研究発表)平成25年度実験・実習技術研究inイーハトーブいわてにおいて研究発表、製作物を展示し、アンケート調査を行った。
研究成果 課題発見から製作という一連の流れを通し、学生の独自性と創造的思考の醸成が図られた。焼成後の鋭利面の処理方法等が今後の課題として残ったが、「インテリア性や創造性を重視しつつ製作自体を楽しむ」という視点は、ワークショップ等で大人から子供まで楽しめるツールとして、廃ガラスの再利用・高度利用化の、企業のアプローチとは異なるリサイクルの新たな方向性と特定建設資材としての将来性を示唆するものとして、本研究の目的は達成されたものと考える。

Research Products

(1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 廃ガラスの高度化利用を目指した学生実験の取り組み2014

    • Author(s)
      上田 輝美
    • Journal Title

      平成25年度実験・実習技術研究inイーハトーブいわて報告集

      Pages: 2-46-2-46

URL: 

Published: 2015-07-15  

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