2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25917023
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
濱畑 貴之 宮崎大学, 工学部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 粉体フィーダ / 円錐体 / 公転円運動 |
Research Abstract |
本研究では、粉体供給の定量性が良好で、粉体供給量の調整が容易にできる粉体供給装置(粉体フィーダ)の開発を行った。本研究で開発した粉体フィーダは、粉体貯槽設備(ホッパ)とホッパの下に設置した円錐体で構成されている。この円錐体は、ホッパの中心軸に対して、公転円運動を行う。この運動によって、ホッパ内壁と円錐体の隙間が変化し、粉体は隙間から連続的に掻き出されるように排出される。 粉体排出量の定量性を確認するために、静電容量式粉体流量計を使用し、本粉体フィーダから供給される粉体(脱脂粉乳を使用)の質量を計測した。その結果、粉体供給量に円錐体の公転運動の回転速度(運転回転数)に同期した周期的変動があることが確認できた。 本粉体フィーダは、円錐体の運動の精度が粉体供給精度に大きく影響する。円錐体が正確な円運動を行わない場合、ホッパ内壁と円錐体間の隙間の最小値(設計値は3.5㎜)が変動し、粉体供給量の変動の原因になる。本研究では円錐体の円運動の精度向上をはかるため、円錐体の運動を実現している2つの偏心シャフトの改良を行った。円錐体の水平面内運動を2台のレーザー変位計により計測した。その結果、設計値(半径3㎜の円)に対し、最大誤差が0.16㎜となり、改良前と比較して大幅に改善することができた。また、その他のフィーダ構成部品の加工誤差や組付誤差などを低減させた結果、大幅に粉体排出精度を改善することができた。本粉体フィーダは、運転回転数が50~175rpmの範囲では、運転回転数と粉体供給量の間に線形関係を有することを確認できた。この回転数域では、運転回転数の変更のみで、粉体供給量を容易に調整できる。 本研究で開発した粉体フィーダは、非常に簡単な構造ながら、良好な排出精度をもった粉体フィーダを開発できた。さらなる改良により、さらに高精度な連続定量型粉体フィーダとすることも可能である。
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Research Products
(2 results)