2013 Fiscal Year Annual Research Report
次世代モーションセンサを用いたナチュラルユーザーインターフェイス実験教材の開発
Project/Area Number |
25919003
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
加藤 康弘 小山工業高等専門学校, 教育研究技術支援部技術室, 技術職員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | KINECTセンサ / 学生実験 / 教材開発 |
Research Abstract |
昨今注目を集めている次世代型のモーションセンサはマーカスーツ等を使わずに関節位置の高精度推定が可能なため、従来型センサでは適用しにくい日常生活で家電製品をジェスチャー制御する等の利用が期待できる。このような入力方法は「NUI(ナチュラルユーザーインターフェイス)」と呼ばれ、直感的な入力が可能なため今後の主流となる可能性がある。この背景から、家電製品をジェスチャー制御するシステムの構築を目的とする学生実験を提案し、必要となる教材の開発を行った。 提案した学生実験は、Microsoft社のKINECTセンサを用いて人間のジェスチャーを検出し、家電製品に命令を送信するプログラムの開発を通して、センサ情報の処理方法の学習と、人間にとって自然な動きとはどういうものかを考察し実現する事を目的としている。 今回開発した教材は、PC、KINECTセンサ、制御基板、制御対象の4つからなる。制御対象は、USB扇風機、USBデスクライト、ポータブルDVDプレイヤーの3種とした。また、USB機器に供給する電源の制御回路と、DVDプレイヤーのリモコンと同じ信号を発する赤外線LEDを搭載した制御基板を作成した。 ソフトウェア面では、実験時間中はジェスチャー認識とコマンドの送信部分のみを作成すればよい様に、センサの初期設定や画面表示部分などはあらかじめ用意してあるサンプルを作成した。 教材の有用性を確認するため、所属機関である小山高専の学生を対象とした模擬実験を行った。アンケート結果からは「課題が難しい」「時間が足りない」といった意見が多数を占めた一方で「NUIシステムに興味を持った」「もっと実験したい」という意見も多く、学生にとってやりがいを感じ自主的に取り組める課題であることがわかった。 今後は、PBL科目やエンジニアリングデザイン科目の教材としての検討と、それに応じた課題設定や教材の改良を行う予定である。
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Research Products
(2 results)