• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

視覚障がい者のタッチパネル操作を実現可能とするジェスチャ・ソフトウエアの開発

Research Project

Project/Area Number 25919004
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菊池 裕人  東北大学, 工学部・工学研究科, 技術専門職員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Keywordsジェスチャ・ユーザインタフェース / タッチパネル / 視覚障がい者支援
Research Abstract

本研究は触運動感覚による位置再現実験(科研費・奨励研究 課題番号21921007)の成果に基づき, 視覚障がい者向けジェスチャ・ユーザインタフェースの確立を目指し実施された. 物理的な手がかりが乏しいことから, 視覚障がい者にとってタッチパネルは利用困難な入力方式の一つとされており, この改善および入力環境向上は社会的に急務となっている. この一助となることを目的とした研究である.
本研究ではまず触運動感覚による位置再現実験で, 個々の位置情報習得時にこれらが成す配置形状等を抽出し再現に活用していた可能性について検証を行った. 遅延模写課題を実施した結果, 大きさについて位置再現実験と同様の過小評価傾向の歪みが確認された. 本構想のオブジェクト配置においてもこのような特性を適用することで精度の良い入力が実現されると考えられる.
続いてジェスチャ・ソフトウエアを開発した. これは従来のオブジェクト押下せずともオブジェクト選択を実現する方法で, 基準位置からオブジェクトに向かう動きと戻る動きをペアで感知することにより選択したとみなす, 本研究では, タッチパネル中央に基準位置を設け, これを中心として上下左右, 斜め4方向にオブジェクトを10個配置した(左右には2個ずつ). これらを通知する方法として振動刺激を用い, 領域内に指が移動した際タッチパネル全体を振動させた. 銀行ATM機を模した暗証番号(4桁数字)入力実験を晴眼者に目隠しをし, オブジェクトを等間隔に配置する条件, 上述の主観的な歪みを持たせた配置(基準位置に向かう歪み)とする条件で実施した. 両条件共に再現成績が高かったが, 歪みを持たせた配置の再現成績がわずかに高かった. また, オブジェクト位置によって再現成績に違いが見られるため, 十分な検証, オブジェクト配置の微調整が今後必要となる. 当初の計画目標達成のため, 視覚障がい者の方々にも被験者としてご協力いただき, 今後さらに本研究を継続する予定である.

Research Products

(1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 遅延模写における視覚情報の短期的保持2013

    • Author(s)
      菊池 裕人
    • Journal Title

      電子情報通信学会 技術研究報告

      Volume: 113(299) Pages: 17-22

URL: 

Published: 2015-07-15  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi