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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ICU病棟におけるプレアボイドデータを用いた薬学的介入の評価

Research Project

Project/Area Number 25929027
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

尾川 理恵  九州大学, 大学病院, 薬剤師

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
KeywordsICU / プレアボイド / 薬学的介入
Research Abstract

【目的】
集中治療室(ICU)での医療事故発生は、患者が死亡に至るケースが他の発生場所に比べて高いことが知られている。ICUにおいて使用される医薬品は多岐にわたり、患者の病態変化も急激であることから、安全な医療を提供するために薬剤師は、医師の処方内容や治療計画、看護師による投与薬剤の調製や管理に至るまでを把握し、積極的に関わっていく必要がある。しかし、薬剤師による安全性の確保は個人の経験や能力、専門性に大きく依存しているのが実情である。そこで本研究では、解析結果を医師や看護師へとフィードバックし、発生頻度の高い事例や重要度の高い項目に関して予防策の構築や薬学的介入を行うことを目的として、これまでに集積したICUにおけるプレアボイド事例の解析を行った。
【方法】
これまでICU病棟で発生した全てのプレアボイド事例について、ICUでの使用頻度が高い薬剤や、内容、要因等に分類して、汎用薬における配合変化や相互作用、人的エラー等の傾向を詳細に評価した。
【成果】
解析結果をもとに医師や看護師を対象に研修会を開催し、典型的事例や患者への重大な影響が懸念された事例を周知した。また、発生頻度が高く、かつ、重要度の高い項目に関して、医療スタッフと協議の上、薬剤濃度を統一した薬剤調製や投与速度の標準化を実施した。また、発生頻度の高い汎用薬の配合変化が速やかに確認できる資料と静脈炎が発生しやすい薬剤の投与速度換算表を作成し、ICU病棟内に掲示した。
プレアボイド事例は薬剤師の関与により医療事故を未然に防いだものであり、本研究でそれらの内容を解析評価することで、医療スタッフの教育や医療事故防止対策を行うことができた。また、解析結果を基にした薬学的介入を実施することにより医療事故が減少することが明らかとなった。

URL: 

Published: 2015-07-15  

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