2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25931046
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
矢吹 唯 信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 呼吸抵抗 / 頬当て / リアクタンス |
Research Abstract |
MostGraph-01(チェスト株式会社、東京)は安静呼吸で呼吸抵抗と呼吸リアクタンスを測定する装置である。本研究では、まずこの機器と独自に開発した頬当てを用いて20名の健常人の測定をした。次にこの頬当てを用いて20名のCOPD患者の測定をした。「頬当て」の再現性は健常人では良好であったが、COPD患者では良くなかった。R5において「頬当て」の測定値が「手」と「押さえない」の中間になった。この理由を調べるために、頬当ての改良を試みた。改良は面積を大きくし、安定性を良くした。改良した頬当てで10名の健常人と20名のCOPD患者を測定した。頬当ての改良により、再現性は健常人、COPD患者ともに改善された。健常人では、「改良した頬当て」でR5-R20においてより個人の正確な値が出せるようになった。COPD患者では、改良前とほとんど変化なかった。この結果から「改良した頬当て」が最も良い方法であると考えられる。また、重傷度別、病態別の比較では、共にX5が最も良い指標となった。また、BALにて回収される気道内分泌物に着目し、新たなCOPDの重症度との関連を模索するため、現在も研究は進行中である。
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