2017 Fiscal Year Annual Research Report
Malaria elimination on the islands in Lake Victoria: mass drug administration with primaquine and the diversity of human and parasites
Project/Area Number |
26257504
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
金子 明 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60169563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十棲 理恵 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30550355)
脇村 孝平 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (30230931)
皆川 昇 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (00363432)
平山 謙二 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60189868)
金子 修 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (50325370)
平塚 真弘 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (50282140)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マラリア / ケニア / 集団投薬 / プリマキン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年には、外からの原虫移入について、寄与する危険集団を明らかにする目的で対象地域内のンゴデ島において外から来島する人を対象としたビーチ調査を実施した。2016年6月から2017年9月の期間でのべ419人の来訪者から情報が得られた。来訪者のマラリア陽性率は、顕微鏡4.6%、PCR16.0%であり顕微鏡検出限界以下の感染が74.2%を占めた。年齢群で比較すると、16-30歳の群で最も陽性者数が多く、以下若年になるにつれて減少していく傾向がみられた。こうした傾向は、小児(0-5, 6-10歳)に陽性者が多いンゴデ島内の感染状況とは異なっており、成人が持ち込んだ感染が小児へと伝播されている構造がうかがえる。来訪者のうち、43%(N=179)はもともとンゴデ島に住み、他地域を訪れて戻ってきた帰還住民であり、外からの訪問者による感染持ち込みだけでなく、島民が他地域で感染し持ち戻る可能性も示唆された。さらに来訪者の出発地でみた場合、ンゴデ島の所属するホマベイ郡からの来訪者が最も多く、次いで近隣のシアヤ郡、ミゴリ郡からの来訪者となっていた。隣国のウガンダやタンザニアからの来訪者も7人おり、国境を越えたマラリア対策の必要性が示唆されている。マラリア陽性者はホマベイ郡からの訪問者よりもシアヤ郡、ミゴリ郡からの訪問者に多く、郡を越えたマラリア対策が求められている。こうしたリスク群の道程は、今後の介入、マラリア対策を進めるうえで重要な知見となる。今後は対象地域を拡大し、他地域を含めた伝播環の把握が求められる。 また、研究対象地域全域のマラリア対策を視野に入れ、内陸部での情報収集強化を図った。2018年1,2月の調査ではこれまでの島嶼部に加え、ビタ地域、スバ地域の学校においてマラリア流行度の調査を実施した。これにより、内陸部でも多様なマラリア流行度の地域が混在している実情が明らかになった。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)