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2014 Fiscal Year Annual Research Report

学修環境充実のためのエデュケーショナルライブラリアン育成支援システムの開発と評価

Research Project

Project/Area Number 26280120
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

渡邊 由紀子  九州大学, 附属図書館, 准教授 (90611228)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 合田 美子  熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 准教授 (00433706)
山田 政寛  九州大学, 基幹教育院, 准教授 (10466831)
益川 弘如  静岡大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50367661)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords大学図書館員育成 / 学習支援 / eラーニング / 大学図書館 / 情報リテラシー / 学習科学 / 教育工学 / 図書館情報学
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、研究・教育リソースが集約されている大学図書館が学習支援を積極的に行うために、大学図書館員の専門性を教育工学・学習科学の観点を含めて再構成し、それに基づいた教材と学習システムを開発し、効果を評価することにある。
平成26年度では、1:自己調整学習研究のレビュー、2:大学図書館員へ、図書館で学習支援を行う大学図書館員に必要な知識・スキルと学びたいことについての質問紙調査、3:開発を行った大学図書館員向けの教材の形成的評価を行った。
1については、自己調整学習理論のレビューにより、学習計画、学習状況のモニタリング、リフレクションのサイクルを循環させること、他者との関係性から自身の学習に対するリフレクションと行動を学習システムで支援することが効果的であることがわかった。2については、インストラクショナルデザイン、学習科学に関する内容に加え、広報力、コミュニケーション能力、データ分析能力が主なものとして必要なスキル・知識であり、学びたい内容であることが示された。3については、教材の内容については満足度が高かったものの、学習後の自信が低いことや、教材の構成に課題があることが示された。また修了者も少なく、定期的にアクセスできる仕組みが求められることが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成26年度の研究計画は、自己調整学習理論に関する先行研究レビューを行い、学習支援を行う機能項目の整理を行うことと、プロトタイプ教材を簡易的に開発し、その教材を載せ、大学図書館員の自己調整学習の支援たるものかを評価することであった。自己調整学習理論のレビュー、大学図書館員が学習支援を行うにあたり必要な知識・スキルに関する調査、大学図書館員のプロトタイプ教材の評価を行った。教材開発の流れ上、平成27年度の内容を先取りしたため、大学図書館員に求められる知識・自己調整学習の観点を踏まえたシステム・教材設計はできていない。また現在、開発した教材のレビューを専門家に依頼し、行っている途中であり、本件も平成27年度に行うものであるため、総合的に見て、進捗はおおむね順調であると考えている。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度では、平成26年度実施予定であった自己調整学習理論を踏まえた学習支援システムのデザインと実装を進めていく。平成26年度に教材のプロトタイプの評価は終わっているので、その評価を踏まえ、教材の改良と内容の充実化を進めていく。評価においても、研究代表者及び分担者が所属する大学に加え、本科研に協力をしている複数大学の附属図書館から形成的評価を効率的にするなど、評価のサイクルを実質化できるように研究を遂行していく。

Causes of Carryover

教材設計のデザイン、検証に時間が掛かったことや、作業手順として、開発を平成27年度にまとめて行い、デザインに関する部分を平成26年度に前倒しで行ったため、開発に関する経費を使えなかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

教材のデザイン、形成的評価は平成27年度前期に終わり、並行して教材開発、システムデザインも行うため、研究進捗としては問題なく進む。それにあわせ、予算も計画通りに利用される。

  • Research Products

    (6 results)

All 2015 2014

All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 2 results,  Acknowledgement Compliant: 2 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] スマートフォンを活用した大学図書館ゲーム教材の開発 -ARCSモデルに基づく自発的学習の動機付けを目指して-2015

    • Author(s)
      井川友利子, 工藤絵理子, 野原ゆかり, 金子晃介, 山田政寛
    • Journal Title

      日本教育工学会研究報告集

      Volume: 2015(1) Pages: 301-305

  • [Journal Article] 変わりゆく大学図書館員の役割2014

    • Author(s)
      有川節夫, 渡邊由紀子
    • Journal Title

      情報の科学と技術

      Volume: 64(6) Pages: 200-206

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] リヨンで議論 : 図書館員教育を,本の都市にて語り合う2014

    • Author(s)
      小田光宏, 渡邊由紀子
    • Journal Title

      図書館雑誌

      Volume: 108(12) Pages: 818

    • Open Access / Acknowledgement Compliant
  • [Journal Article] 大学図書館における学生協働に見る図書館職員の専門性2014

    • Author(s)
      渡邊由紀子, 兵藤健志
    • Journal Title

      日本図書館情報学会研究大会発表論文集

      Volume: 62 Pages: 85-88

    • Acknowledgement Compliant
  • [Journal Article] 大学図書館員を対象としたアクティブ・ラーニング支援スキル育成ワークショップに関する評価インタビュー調査の結果から2014

    • Author(s)
      兵藤健志, 天野絵里子, 森玲奈, 山田政寛
    • Journal Title

      日本教育工学会大会講演論文集

      Volume: 30 Pages: 63-64

  • [Presentation] 教育・学習支援環境としての大学図書館~国内外の事例から2015

    • Author(s)
      山田政寛
    • Organizer
      平成26年度国立大学図書館協会シンポジウム, 基調講演
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      2015-01-28
    • Invited

URL: 

Published: 2016-06-01  

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