2015 Fiscal Year Annual Research Report
ジェンダー平等社会の実現に資する研究と運動の架橋とネットワーキング
Project/Area Number |
26283013
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
牟田 和恵 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80201804)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古久保 さくら 大阪市立大学, 創造都市研究科, 准教授 (20291990)
伊田 久美子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (20326242)
熱田 敬子 早稲田大学, ジェンダー研究所, 研究員 (20612071)
荒木 菜穂 大阪府立大学, 人間社会学部, 研究員 (50611646)
北村 文 津田塾大学, 学芸学部, 講師 (60535384)
岡野 八代 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (70319482)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ジェンダー平等 / ネットワーキング / インターネット発信 / フェミニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、4年にわたる、次の三つのサブテーマより成る、ジェンダー平等社会の基盤を構想する研究である。すなわち、I.ジェンダー規範の厳しい諸国での構造変換の諸要因の研究(調査研究)、II.フェミニズム的平等論とより包摂的なメンバーシップ論の精緻化(文献研究)、III.ジェンダー研究を真のジェンダー平等実現へとつなげていく実践知の確立(実践活動)である。 第2年度である平成27年度においては、Iについては、香港・中国海南島、中国北京および山西省太原調査(8月・3月、いずれも熱田)、イタリア・トリノにおいてトリノ大学女性学研究センターおよび女性への暴力根絶の市民ネットワーク調査(牟田・古久保・伊田・岡野)を行った。IIについては、Genevieve Vaughan, "Women and the Gift Economy" に関する研究会を行った。IIIについては、①女性運動団体および研究者が各地から活発かつ機動的に社会に向けた情報発信を行えるようネット上でビデオ中継・配信できるシステムを整備しているが、そのうち、ビデオの撮影・編集を行えるチュートリアルビデオを完成した。②志摩渡鹿野島において視察調査を行うとともに、志摩市役所観光課において観光キャラクターに関する意見交換を行った(8月18-19日)。③次世代の若手フェミニストたちのネットワーク形成と情報発信のためのシンポジウム「出会う、つながるフェミニズム」(2月27日於同志社大学)、「男女雇用機会均等法における 「平等」の枠組みを問い直す」セミナー(3月19日於大阪府立大学I-siteなんば)を開催した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年制作した、動画撮影・発信のためのチュートリアル動画をウェブサイト上で公開する予定であったが、サーバー貸与協力予定のNPO法人WANのサイトリニューアルが5月予定のところ11月にずれ込みその後も調整中で、これを待つ必要から、時期を遅らせることとなった。このほかには、シンポジウムの開催はじめ順調に進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
サブテーマIについては、第1,2年度に行った調査を踏まえ、必要に応じて補充調査を行う。IIについては、引き続き、研究会を行っていく。IIIについては、①チュートリアル動画を活用したウエブサイト構築を行う、②若手フェミニストのネットワーキングについて、意義と意味をIIと連動させつつ検討を深め、さらに実践的な活動を行っていく。
|
Causes of Carryover |
今年度制作したチュートリアル動画を活用するウエブサイトを構築し公開する予定であったが、サーバーとなる親サイトの事情(サイトリニューアルの遅れ)により、来年度に延期したため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度中にサイト構築公開予定。
|
Research Products
(22 results)