2017 Fiscal Year Annual Research Report
青島・烟台をめぐるドイツ・日本・中国の「文化的記憶」
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26284052
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三宅 晶子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (50157608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 雄一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30305403)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 坂東俘虜収容所 / 青島 / 大連 / 慰霊 / 想起 |
Outline of Annual Research Achievements |
【烟台大学・魯東大学研究者受け入れと共同研究】(2017年1月~8月)李文哲准教授(烟台大学)・朴銀姫講師(魯東大学)を千葉大学大学院人文公共学府に「外国人研究者」として受け入れ、共同研究と打ち合わせを行った。 【中国研究調査】(2017年9月3日―9月11日)青島:ドイツ統治期・日本統治期建築群調査(ドイツ水兵クラブ、徳華銀行旧址、山東鉄道公司旧址、旧モルトケ砲台、旧青山中学校、青島福音堂、天主教堂、聖保羅教堂、青島徳国総督楼旧跡博物館等)烟台:招遠芸術センターにおける抗日戦争期の資料展示、東砲台調査、魯東大学・烟台大学との打ち合わせ 大連:日本・ロシア統治期建築調査(ダーリニー市役所旧址、旧満鉄本社、大連賓館、大連図書館、旧西本願寺、旧東本願寺、旧日本人住宅街等) 【徳島県調査】(2017年11月23日-26日)鳴門市:坂東俘虜収容所跡、ドイツ館、ドイツ村、香川豊彦記念館 徳島市:ドイツ兵慰霊碑、松江豊寿旧居調査、資料収集:『Die Baracke』CD-ROM,『青島戦ドイツ兵俘虜収容所研究』等。シンポジウムの準備、発表内容の打ち合わせを行った。 ドイツが模範的植民都市として建設した青島を調査し、1914年第1次世界大戦での日独戦敗北後ドイツ兵が俘虜として収容された鳴門市坂東俘虜収容所跡を調査することによって、ドイツ兵俘虜たちが、狭い収容所敷地内において、かつての青島の地域の名を命名し、都市を模した活動を行うことによって、都市共同体を作り出そうとしていたことが分かった。 また、ドイツ兵の慰霊という想起は、そのつどの日本のドイツとの政治的関係、敗戦体験が深く関わっていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者・分担者・協力者全員で中国調査・徳島県調査を行うことができたため、調査・資料収集・意見交換が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度、本研究に関するシンポジウムを開催するための準備を行っている。 その後、論文として研究成果をまとめ、出版を計画している。
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Research Products
(7 results)