2018 Fiscal Year Annual Research Report
Semantic and syntactic properties of non-manuals in sign language grammar
Project/Area Number |
26284061
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松岡 和美 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30327671)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内堀 朝子 日本大学, 生産工学部, 教授 (70366566)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 日本手話 / 手型 / ろう児 / 地域共有手話 / 宮窪手話 / モダリティ / 否定 / 手話教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
【ろう児の手話発達の記述研究】6月にイスタンブールのコチ大学で、ろう児の手型の発達に関するポスター発表を行った。その内容を、研究協力者の林が10月のシンポジウムで発表し、教員・保護者などの関係者と研究の意義・現時点での活動状況を共有した。3月にボストン大学およびコネチカット大学で研究会合を持ち、日米のろう児のデータ比較のためのデータ書き起こし方法について、より詳細な確認を行った。 【宮窪手話の研究】 愛媛県大島の地域共有手話である宮窪手話の数とタイムラインの表現を記述・考察した国際学術誌への査読論文が6月に掲載された。8月に愛媛県大島宮窪町にて、ろう者と聴者の聞き取り調査を行った。 【日本手話の統語研究】手話のモダリティと否定表現の語順に見られる制約について、9月にコネチカット大学でポスター発表を行った。12月に日本大学および京都大学において開催された国際シンポジウムで、松岡と分担研究者の内堀が口頭発表を行った。 【数量詞の意味範囲と空間位置】 3月にハーバード大学で、ギャロデット大学の共同研究者を交えたビデオ会議を行い、論文の修正と投稿および、手話データの分析の枠組みについての協議を行った。 【研究成果の発信・社会貢献】 日本手話の文法的特徴の研究成果を活かして以下の社会貢献活動を行った。(1)2018年度4月よりNHK Eテレ「みんなの手話」の監修者として就任し、日本手話の文法や単語、ろう文化を解説する番組テキストを執筆している。(2)中国語教育学会第16回全国大会の企画であった外国語教育ワークショップの模擬授業を担当し、そのカリキュラムや評価基準は学会誌に掲載された。(3)慶應義塾大学・関西学院大学の語学科目としての日本手話クラス運営の現状と課題をまとめた論考が多言語教育研究の学術誌に掲載された。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(14 results)