2017 Fiscal Year Annual Research Report
中世後期守護創建禅院の基礎的研究―国菩提寺と京菩提寺
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26284101
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
早島 大祐 京都女子大学, 文学部, 教授 (10378490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 壮一郎 立命館大学, 文学部, 准教授 (00613978)
衣川 仁 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (10363128)
谷 徹也 京都大学, 文学研究科, 助教 (10781940)
坪井 剛 京都造形芸術大学, 芸術学部, 准教授 (20739792)
小原 嘉記 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (40609202)
山田 徹 同志社大学, 文学部, 助教 (50612024)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 西山地蔵院文書 / 京菩提寺 / 国菩提寺 / 守護在京 |
Outline of Annual Research Achievements |
中世後期の都鄙関係の実態を分析するにあたり、この時期に台頭した守護の動向を押さえる作業は重要である。 しかし近年進められた守護所研究などにおいて、守護所の国支配の中心としての機能は低いと指摘されている。本研究ではこれまで全く注目されていなかった、守護が分国に創建した菩提寺(国菩提寺)の役割に注目することで、守護の分国支配の実態、ひいては分国と京のあいだの都鄙交通の実態を解明することが目的である。 具体的には禅僧の移動や荘園の代官請などを通じて、京ともつながっていた国菩提寺の実態を明らかにし、守護 所研究の成果ともつきあわせることで、守護による分国支配が複合的に進展していたことが明らかになると予想されるだろう。 最終年度にあたり本年度は、成果の集約にむけて、報告会などを中心に活動した。(1)最終の調査旅行を8月23~24日にかけて行った。調査地は北陸方面だった。(2)成果執筆会議を9月1~2日にかけて京都女子大学にて開催した。(3)さらに上記日程で報告できなかった関係者には、10月9日に報告を行った。(4)以上、([2)~(3)の報告と質疑を経て、最終報告会を12月26~27日に開催した。 以上の検討を経た上で、『中近世武家創建禅院の研究』(仮題)を2019年度に刊行予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度にあたり本年度は、成果の集約にむけて、報告会などを中心に活動した。 (1)最終の調査旅行を8月23~24日に行った。調査地は福井から長野にかけての関連施設である。(2)成果執筆会議を9月1~2日にかけて、京都女子大学にて開催した。基本的には、分担者・ 協力者に本年度中1回の報告を依頼した。(3)上記日程で報告できなかった関係者には、10月9日に報告を求めた。(4)以上、(2)~(3)の報告と質疑をへて、最終報告会を12月26~27日に開催した。 以上の検討を経た上で、『中近世武家創建禅院の研究』(仮題)を2019年度に刊行予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
『中近世武家創建禅院の研究』(仮題)を2019年度に刊行予定である。締め切りは10月1日。出版社から内諾をえている。
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Causes of Carryover |
研究協力者の出張旅費として、一定額を研究代表者が確保していたが、協力者の本務が繁忙であったために、出張が見込みより少なかったため。使用は今年度、研究代表者が追加調査などに用いる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)