2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Russo-Japanese joint research into the documents of the Kwantung Army captured by Soviet Red Army after WW2
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26284103
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
加藤 聖文 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (70353414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒沢 文貴 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (00277097)
松田 利彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (50252408)
麻田 雅文 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (30626205)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本史 / ロシア / 国際関係 / アーカイブズ / ソ連 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 政治学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は、収集した関東軍文書データの解析を行った。また、2017年2月に国際会議を開催した。 ロシア国防省中央公文書館が所蔵する関東軍文書(No.500-2)に関しては、2015年度までにすべてのデータを入手し目録を作成し、これを基に1990年代に斎藤六郎氏が調査して公表したリスト(以下、斎藤リストと略)との照合を行った。その結果、斎藤リストに掲載されているが今回の収集データには含まれていないもの、または今回収集した文書データで斎藤リストに含まれていないものが少なからず存在することが明らかになった。 これは、斎藤リストが作成された時期から現在までのあいだにロシア側で整理が行われたこと、斎藤リストは慌ただしい中で作成されたため表題の取り方に問題があったことなどが一因として考えられるが、それでも明らかに異なる文書も存在していることから、国防省には依然として未確認の関東軍文書が存在すると思われる。 これらの課題を含めて、ドイツが中央公文書館と行った事業(モスクワ・ドイツ歴史研究所)を参考にして、日本の国立公文書館を通じた公的関係構築をロシア側に打診した。中央公文書館側は前向きであったことから、2016年度に道筋を着けたかったが、政府レベルでの交渉になるため交渉は長期化し、研究期間中に実現出来なかったことが悔やまれる。 一方、研究の成果として、2017年2月に海外におけるシベリア抑留研究の第一人者であるウラジミール・フセヴォロドフ教授(ロシア軍事科学アカデミー)、国防省中央公文書館所蔵文書に詳しいセリゲイ・キム研究員(ロシア科学アカデミーロシア史研究所)、日ソ関係史を専門とするシェルゾッド・ムミノフ講師(ケンブリッジ大)を招いて国際会議「第二次世界大戦史研究-ソ連における外国人捕虜-」を開催した。会議は盛況に終わり、また今後も研究交流を深めていくことを確認した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)