2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26284106
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
秋葉 淳 千葉大学, 文学部, 准教授 (00375601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 佳世子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30208615)
小笠原 弘幸 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (40542626)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オスマン帝国 / 西アジア・イスラーム史 / 近代史 / 近世史 / トルコ / 東洋史 / 遺産目録 / エゴドキュメント |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である平成26年度は、研究組織を立ち上げ、それぞれのメンバーの役割を確認したうえで、公開研究会の開催、海外資料調査、海外共同研究者の招聘などを行った。 国内研究会を2回開催し、それに合わせて科研メンバーの打合せを行った。第1回は7月5日に東京で開催し、研究協力者の守田まどか氏と奥美穂子氏が、それぞれ18世紀イスタンブルにおける移住規制と街区、及び、オスマン帝国の祝祭に関して報告した。第2回は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の「近世イスラーム国家と周辺世界」と共同で2月22日に開催し、研究代表者の秋葉が、本科研全体のテーマに関して問題提起と今後の研究課題の提示を行い、また連携研修者の近藤信彰氏がサファヴィー朝の財務行政に関する報告を行った。 資料調査・収集としては、秋葉が8月にトルコ・イスタンブルに約2週間出張し、首相府オスマン文書館やイスラーム研究センター附属図書館などで、遺産目録文書などの史料の調査・収集にあたった。また、2月には研究協力者の岩本佳子氏をイスタンブルに派遣し、遺産目録文書などの文書史料のほか18世紀の写本史料などを調査・収集した。遺産目録の調査に関しては、B. エルゲネ氏(ヴァーモント大学)と連携をとりながら行っている。 3月に近世オスマン帝国の政治思想史を専門とするB. テズジャン氏(カリフォルニア大学デイヴィス校)を招聘し、京都、東京、千葉でそれぞれ公開の研究会を開催した。千葉での研究会では、日本の研究者の報告とそれに対するテズジャン氏の応答という形で意見交換を行った。そのほか、科研メンバーが個々に研究成果を国内外の学会で発表するなどした。研究代表者はオスマン史における「エゴドキュメント」に関する報告を行った。また、NIHUイスラーム地域研究東洋文庫拠点とも連携して、オスマン帝国史料解題を執筆して公開し、研究情報の共有を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3回の開催を予定していた国内研究会は2回のみとなったが、海外共同研究者を招いて研究会を複数回開催できたため、基本的に研究実施計画どおりに進んでいる。研究目的の達成度という点においても、課題を明確にし、基礎資料を収集することによって初年度の目標は達成できたと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に明らかにしえた課題を中心に、研究を進めていく。継続して国内研究会の開催、海外資料調査、海外共同研究者との連携、海外共同研究者の招聘などを行っていく。また、次年度は国内学会でのパネル組織、平成28年度は国際学会でのパネル組織を計画しているので、その準備を進める。
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Causes of Carryover |
研究分担者の小笠原弘幸氏が海外出張を予定していたが、渡航計画を断念したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
小笠原弘幸氏が、次年度の分担額と合わせて海外出張費として主に使用する予定である。
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[Presentation] オスマンとモンゴル2014
Author(s)
小笠原弘幸
Organizer
第51回野尻湖クリルタイ(日本アルタイ学会)
Place of Presentation
藤屋旅館(長野県上水内郡)
Year and Date
2014-07-19
Invited
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