2014 Fiscal Year Annual Research Report
海外子会社マネジメントにおけるコントロールパッケージに関する研究
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26285104
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
中川 優 同志社大学, 商学部, 教授 (40217683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正隆 流通科学大学, 商学部, 講師 (00706905)
松木 智子 帝塚山大学, 経営学部, 教授 (10347180)
島 吉伸 近畿大学, 経営学部, 准教授 (20319239)
西居 豪 専修大学, 商学部, 教授 (30439517)
窪田 祐一 南山大学, ビジネス研究科, 教授 (40329595)
近藤 隆史 京都産業大学, 経営学部, 教授 (60336146)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 海外子会社 / 管理会計 / コントロール・パッケージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、海外展開を行っている日本企業の海外子会社におけるグローバルな標準化とローカル市場への対応という相反するが、同時に対応を要求される事項について、コントロール・パッケージという概念から把握することが可能かどうかを、文献レビューおよび訪問調査により、明らかにした。特に訪問調査においては、現地市場への対応に関して、日本本社、地域統括会社、現地生産子会社の関係が、それぞれの間での役割分担、また製造子会社と本社事業部の関係など様々なテンションを生み出していることが発見できた。そのテンションをいかにマネジメントしているのかについて、さらに、ケース研究などのデータを収集することが今後の課題である。 また、次のステップである郵送質問票調査に向けて、質問項目の洗い出しを行い、次年度に向けて、具体的な質問項目の検討を行った。 また、コントロール・パッケージについての文献レビューに関連して、イネーブリングの概念について、文献レビューおよび実証研究を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度、当初の実施計画において示した文献レビューについては、コントロール・パッケージを中心として、ほぼ計画通りに進展しているが、インタンジブルズに関する文献については、一部、網羅できていていない部分も残されている。また、ケース研究については、対象企業の協力が得られた企業からは、ヒアリングを実施できたが、調査対象企業の都合により、訪問調査が延期になった企業もあった。しかし、この企業からも平成27年度における訪問調査が確約されており、全般の研究計画には、大きな影響を与えるものではない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、文献レビューのうち、一部、網羅できていないインタンジブルズに関する文献の収集・レビューを行うとともに、訪問調査については、一部、次年度に延期になっているが、本年度の実施が確約されており、さらに追加して大手企業からの内諾も得ているので、研究計画の進行には大きな問題はないものと思われる。
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