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2014 Fiscal Year Annual Research Report

戦後教育社会学の学的基盤形成と理論的課題に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 26285192
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

加野 芳正  香川大学, 教育学部, 教授 (00152827)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 文  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10221475)
飯田 浩之  筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 准教授 (40159562)
古賀 正義  中央大学, 文学部, 教授 (90178244)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords教育社会学 / 日本の教育社会 / 日本の教育問題
Outline of Annual Research Achievements

戦後、日本の教育社会学は変動する社会のなかでどのような教育現実、教育政策、教育理論と向き合い、学問を形成してきたのか、その研究は世界の教育社会学のなかでどのような独自性を持って発展してきたのかを歴史的に明らかにしていくとともに、グローバル化、ポスト産業化社会、ポスト福祉社会、個人化、知識基盤社会が進むなかで、教育社会学は世界の変容とどのように向き合い、問題意識と理論を洗練させ、研究を深めていくべきなのかを明らかにしている。そのために、①日本教育社会学会が蓄積してきた資料の整理と分析、②教育社会学第2世代へのインタビュー調査、③教育社会学会員調査、④欧米、東アジアと比較したときの日本の教育社会学の独自性と特徴の分析、⑤世界の新しい動向に対応した教育社会学のテーマ設定と理論的水準の向上方策の提言、を進めているところである。
①については、筑波大学の飯田浩之・岡本智周が中心となり、学会事務局資料のアーカイブ化を推進した。27年度はアーカイブ化の資料の整理・精査に入っていくことになる。②については、平成26年度は5名の先輩会員インタビューをする予定であったが、先方の都合もあって柴野象山、市川昭午の2名にとどまったが、平成27年度は精力的に進めて行く。④については、2冊の日本語論文集と1冊の英語論文集を刊行することになり、その内容を検討した。一冊は本田由紀・中村髙康編『日本の教育社会の構造』(仮)、他の一冊は稲垣恭子・内田良編『日本の教育問題の社会学』(仮)とすることになった。また、台湾から台湾教育社会学会会長、前会長等を招聘してディスカッションを行い、グローバルな視点から日本の教育社会学の特徴について考察を加えた。また、英語論文集については、米澤彰純、北村友人を中心に編集作業を進めることになり、その内容について検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

・学会資料のアーカイブ化については、順調に進行するとともに、27年度の作業に結び つけることができた。
・論文集の刊行については、2冊の日本語論文集と1冊の英語論文集の刊行に向けて、編 者、論文構成、出版社などについての概要がまとまり、27年度の作業に結びつけるこ とができた。なお、平成29年度中に刊行する予定なので、作業は順調に進んでいる。
・先輩会員についてのインタビュー調査については、5名の先輩会員にインタビュー調査 をする予定であったが、先方の体調などの理由もあり、2名に実施できたのみである。 27年度には作業の速度を上げ、26年度とあわせて10名程度の先輩会員にインタビュー 調査を実施し、教育社会学の発展を個人の学問史から検証する。

インタビュー調査が遅れているので、「概ね順調に進展している」にした。

Strategy for Future Research Activity

進めていくべき研究課題に対応するため、研究組織をなかの研究分担者を2名加えた。
・英語論文集を着実に刊行するため、その中心的役割をになう米澤彰純(名古屋大学) を研究分担者に加えた。
・東京大学における学会資料のアーカイブ化を図るため、堤孝晃(東京大学)を研究分 担者に加えた。
インタビュー調査については、進行が遅れているが平成27年度中には当初の計画に追いつく予定である。また、平成27年度には中国から2人の代表的教育社会学者を招聘し、討論を深めることにした。

Causes of Carryover

・先輩会員へのインタビュー調査を10名程度実施する予定であったが、調査実施者の多忙や、インタビューを受ける会員の病気などのために、予定通り進まなかった。また、インタビューは実施したものの、文字起こしができていないため、経費の使用が予想より下回った。
・調査資料の収集にアルバイトを予定していたが、アルバイトが確保できず、作業が予定通りには進まなかった。
・論文集の刊行に当たっては、研究会の開催回数が予定より少なかったので、交通費がやや余った。

Expenditure Plan for Carryover Budget

・先輩会員へのインタビュー調査を、平成27年度には平成26年度にできなかった部分を含めて実施するとともに、テープ起こしを業者に委託するので、そこに経費を見込んでいる。
・平成27年度は研究会の回数が多く平成26年度に未使用であった経費を回す予定にしている。

  • Research Products

    (6 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results) Book (4 results)

  • [Journal Article] デュルケームの体罰論に関する考察2015

    • Author(s)
      加野芳正
    • Journal Title

      体罰の研究(龍谷大学社会学部 共生社会研究センター研究成果報告書)

      Volume: 1 Pages: 67-80頁

  • [Presentation] 戦後教育遺産の記録-担い手への聞き書き調査を中心に2014

    • Author(s)
      加野芳正
    • Organizer
      日本教育学会
    • Place of Presentation
      九州大学
    • Year and Date
      2014-08-22 – 2014-08-24
    • Invited
  • [Book] 新堀通也、その仕事2015

    • Author(s)
      新堀通也追悼集刊行委員会
    • Total Pages
      280頁
    • Publisher
      東信堂
  • [Book] The Changing Academic Professin in Japan2015

    • Author(s)
      Akira Arimoto,William K.Cummings,Futao Huang,Jung Cheol Shin, eds
    • Total Pages
      270頁
    • Publisher
      Springer
  • [Book] マナーと作法の社会学2014

    • Author(s)
      加野芳正編著
    • Total Pages
      258頁
    • Publisher
      東信堂
  • [Book] マナーと作法の人間学2014

    • Author(s)
      矢野智司編著
    • Total Pages
      193頁
    • Publisher
      東信堂

URL: 

Published: 2016-06-01  

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