2017 Fiscal Year Annual Research Report
The role of pyrite for prebiotic synthesis and primitive life forms in the deep subsurface
Project/Area Number |
26287133
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 庸平 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00359168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 道生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10647655)
小暮 敏博 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50282728)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 生命の起源 / ナノ黄鉄鉱 / バイオミネラル / 深海艇熱水噴出域 |
Outline of Annual Research Achievements |
有力な生命の起源仮説である表面代謝説の検証と黄鉄鉱の光触媒反応による化学進化の実験による解明及び黄鉄鉱の形成に関わる生命の起源と物質の特定を研究の目的とした。しかし、ゲノム解析が進展したことで、生命誕生に関与する可能性が高い共通祖先は陸域地下に生息する中温を好む原核生物である可能性が高くなったので計画の一部を変更し「黄鉄鉱の形成に関わるタンパク質の特定と有機物合成実験」を平成28年度に実施した。これらの結果を受けて「タンパク質によって合成されたナノ黄鉄鉱の有機物合成特性の評価」の実施が必要になった。 これまでに申請者らは、岐阜県にある地下研究施設の花崗岩中では、有機物が極微量にしかなく、マグマ由来のメタンをエネルギー源とする古細菌が優占することを明らかにしている(Suzuki et al 2014; Ino, Suzuki et al 2017)。そこで平成29年度は「岐阜県にある地下研究施設の花崗岩中に生息する原核生物の代謝の解明」を行うことにした。深部花崗岩中を対象としたのは、地下水中の有機物濃度が極めて低いため、35億年前の地球環境と類似していると考えられたためである。研究に用いた深部花崗岩には、亀裂の密度によって地下水の硫酸濃度が高い部分と低い部分に分かれている。それぞれの部分に生息する原核生物の特性を調べた結果、共通祖先に近縁な細菌と古細菌は硫酸濃度が高い部分のみに生息し、硫酸を含む硫黄化合物を用いた代謝をしていることが明らかになった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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