2016 Fiscal Year Annual Research Report
Studies of condensed aromatic compounds having super- and semi-conductivity produced by efficient photochemical methods.
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26288032
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山路 稔 群馬大学, 理工学研究科, 准教授 (20220361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 秀毅 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (30204043)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 有機超伝導体 / 有機半導体 / 有機ELケイ光体 / 光縮環反応 / マイクロフローリアクター / フェナセン / ヘリセン |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は光を照射するだけで多環縮環芳香族化合物であるピセンを簡便かつ高純度に合成する方法を見いだしている。通常の有機合成では作成が艱難な縮環化合物も光反応を用いれば作成の可能性があり、これによって創製された化合物が新しい物理・化学物性を発現する事が期待される。ベンゼン環数が6以上のフェナセンを光縮環法で作成する場合、基本的にベンゼン環数が3-5個である1位に置換基を導入したフェナセン誘導体(本研究では基本ユニットと呼ぶ)を組み合わせて作成しなければならない。このため高次フェナセンを効率良く作成するためには、大量の基本ユニットを準備する必要がある。この基本ユニット作成効率の向上のため、マイクロ流路光反応装置を作成し、作成効率を100%近くまで向上させることに我々は成功している。平成28年度は、マイクロフローリアクタを用いた光縮環法により、1位以外が置換されたフェナセンの作成に成功した。これらを本研究では展開ユニットと呼ぶ。得られた展開ユニット同志または基本ユニットとの反応により準備した光反応前駆体も数種類準備できることが判ったので、それらの光縮環を試みた。一つの光反応前駆体からは数種類の縮環生成物の可能性が考えられたが、得られたのは単一の化合物であり、結果として準備した光反応前駆体に対応する数の新規非フェナセン縮環化合物が得られた。得られた化合物のいくつかはベンゼン環が螺旋状に連結した構造を有するヘリセン類であった。また、縮環反応生成物がさらに分子内光環化反応によって生成したと考えられる平面構造を有する縮環化合物も得られた。今回作成した光反応前駆体の分子構造と反応生成物との関連から、光縮環反応の置換位置優越性を明らかにした。得られた生成物のX線構造解析と半導体特性測定の結果から、得られた非フェナセン縮環化合物の物性を明らかにした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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