2017 Fiscal Year Annual Research Report
Forming the subject of inheriting a village from paying attention to the fluid habitation
Project/Area Number |
26289214
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
山崎 義人 東洋大学, 国際学部, 教授 (60350427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姫野 由香 大分大学, 理工学部, 助教 (10325699)
遊佐 敏彦 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10507875)
田口 太郎 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (20367139)
野村 理恵 北海道大学, 工学研究院, 助教 (20599104)
岡田 知子 西日本工業大学, デザイン学部, 教授 (30258503)
八木 健太郎 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (30352222)
佐久間 康富 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (30367023)
大沼 正寛 東北工業大学, ライフデザイン学部, 教授 (40316451)
平田 隆行 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60362860)
内平 隆之 兵庫県立大学, 地域創造機構, 教授 (70457125)
清野 隆 江戸川大学, 社会学部, 講師 (70598200)
柴田 祐 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (90444562)
藤原 ひとみ 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 助教 (90648552)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 住み継ぐ / 居住 / 継承 / 集落 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、4月より8月にかけて研究成果を取りまとめて出版するための打ち合わせを数多く行った。その甲斐あって、山崎義人・佐久間康富著「住み継がれる集落をつくる」学芸出版社,2017.8を、本研究の集大成として公表することができた。また、関連して日本建築学会大会にて「住み継がれるカタチ 限界の先へ住み継ぐ」と題した公開研究会を開催し議論を深めた。
本研究において、導き出された集落を住み継いでいくための基本的なフレームは以下のようなものである。 農山漁村集落の内発力はこれからも縮んでいくだろう。しかし都市部や全世界から拡散してくる外発力を取り込みつつ、集落内にそれらの魅力を凝縮していく、そのような戦略もありうる。この時、「移住」という言葉に重きを置きするぎると、移住者数などの定量的で静的なとらえ方を指標とすることに留まってしまいかねない。都市住民の移住・交流を受け入れつつも、集落の側に議論の軸足を移し、集落の空間・社会を持続していくために、集落を質的に転換しつつ、集落が住み「継がれ」ていくありようを描く必要がある。今後30年を射程において、集落を「継ぐ」担い手の養成を、集落が戦略的に展開する必要がある。以上のような考えを、2つのシナリオとして示す。住んでいる人には、それぞれにご縁がある。住んでいる人が多ければ、集落にあるご縁の総量も自ずと多くなる。このまま、時が過ぎ次第に住んでいる人々の数が減るのであれば、集落にあるご縁の総量も、そのまま減るだろう。これがシナリオ1である。これに対して、住んでいる人々が積極的に外部と連携して積極的に交流を展開することで、各自のご縁の量を増やして、住んでいる人々が減っても、集落の活動量(ご縁の量)を落とさないようにできるのではないか、というのがシナリオ2である。このことで、住み継いでくれる人が現れる偶発的な可能性を広げていけると考える。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)