2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new rhodium extraction systems by using synergistic effect and analyses of their separation mechanism
Project/Area Number |
26289283
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
成田 弘一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 環境管理研究部門, 研究グループ長 (60357689)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元川 竜平 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門, 研究副主幹 (50414579)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 協同効果 / 溶媒抽出 / ロジウム / 錯体構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
疎水性・実用性が高いテトラ-2-エチルヘキシル-チオジグリコールアミド(TEHTDGA)を導入し、トリ-n-オクチルアミン(TOA)との混合溶媒による抽出実験を行った。0.5 mol/L TEHTDGA―0.5 mol/L TOAにおいて、希釈剤を1-オクタノールとn-ドデカンで比較したところ、後者の方が高い抽出率を示した。またこの系においてロジウムの抽出容量を調べたところ、前者で約9 g/L、後者で約10 g/Lのロジウムを一回の操作で抽出可能であった。ロジウムの逆抽出に関しては、5 mol/L水酸化ナトリウム水溶液の使用で、ジ-n-ヘキシルスルフィド(DHS)―TOA系及びTEHTDGA―TOA系では低い逆抽出率を示したが、ジフェニルスルフィド―TOA系では高い値が得られた。 上記の協同抽出系における抽出錯体に関し、X線小角散乱(SAXS)法を用いた分析を行った。はじめに、TOA(1.0 mol/L)―1-オクタノール溶媒へロジウムを抽出させた溶液についてSAXS測定を行ったところ、波数3.3 nm-1付近にRh-Rhの相間に由来する明瞭なピークが観測された。一方、0.5 mol/L TEHTDGA―0.5 mol/L TOA系溶液では、Rh-Rhの相間に由来するピークは高波数側にシフトした。この傾向はDHS―TOA溶液を用いた場合にも観測された。故に協同抽出系では、TOAのみで抽出されるロジウムの外圏錯体とは異なる長周期構造がつくられていることが示唆された。また、希釈剤をn-ドデカンに変更した試料についてSAXS測定を行ったところ、0.9 nm-1以下の波数領域で強い小角散乱が観測された。これは外圏錯体同士が凝集していることを示しており、この凝集体の形成がn-ドデカン系におけるより高いロジウム抽出率に寄与している可能性が示された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|