2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidating the mechanisms of colorectal cancer metastasis using mouse models
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26290045
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
青木 正博 愛知県がんセンター(研究所), 分子病態学部, 部長 (60362464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶野 リエ 愛知県がんセンター(研究所), 分子病態学部`, 研究員 (20633184)
小島 康 愛知県がんセンター(研究所), 分子病態学部, 主任研究員 (30464217)
藤下 晃章 愛知県がんセンター(研究所), 分子病態学部, 主任研究員 (50511870)
佐久間 圭一朗 愛知県がんセンター(研究所), 分子病態学部, 室長 (90402891)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 大腸がん / 転移 / 動物実験 / トランスポゾン / 遺伝子改変マウス / スプライシング |
Outline of Annual Research Achievements |
1.レンチウイルスshRNAライブラリーを用いた転移抑制因子の同定 前年度論文発表した新規大腸がん転移抑制因子HNRNPLLについて、さらなる機能解析をおこなった。大腸がん細胞株SW480にHNRNPLLを強制発現すると細胞増殖が促進し、S/G2/M期の割合の増加を認めた。同細胞およびHNRNPLLをノックダウンしたSW480細胞のRNAseqをおこなったところ、DNA複製因子PCNA、RFC3、FEN1の発現がHNRNPLLによって上昇することを見出した。これら3つの遺伝子のどれをノックダウンしてもHNRNPLLによる細胞増殖促進が抑制された。HNRNPLLはPCNA、RFC3、FEN1のpre-mRNAおよびmRNAに結合し、転写阻害剤添加下でmRNAレベルの低下を抑制したことから、HNRNPLLはこれらのmRNAの安定化を介して発現を上昇させることが示唆された。以上の成果を論文投稿した。 2.トランスポゾンを用いた転移制御因子の同定 前年度に引き続きトランスポゾンが転移に与える影響を検討した。VBAPKPSマウスでは44% (26/59匹)の個体で肝臓に転移を認めたが、Kras変異を持たないVBAPPSマウスでは転移が認められなかった (0/27匹)。肝転移巣の由来を検討するため、腸がん原発巣、肝臓転移巣、及び正常な膵臓、肝臓、小腸、大腸におけるGATA4、GATA6、Olfm4、PDX1、CDX2の発現を免疫染色により調べたところ、CDX2の発現が腸正常部、原発巣そして肝転移巣で認められ、肝転移巣は腸がん由来と考えられた。トランスポゾンの共通挿入部位を同定するため、Splinkerette PCRを行ったところ、原発巣と転移巣ではCntn4遺伝子エキソン13-14間のイントロンに挿入されていたが、腸正常部ではCntn4遺伝子内へのトランスポゾンの転移は認められなかった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)